【Caution!】

全年齢向きもR18もカオス仕様です。
★とキャプションを読んで、くれぐれも自己判断でお願い致します。
★エロし ★★いとエロし! ★★★いとかくいみじうエロし!!
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「ここはもう知ってるよね」
「ええ、六代目に最初にご挨拶させて頂いた場所ですね」

あの……まさかここでも?
こんな大名とか他里の重鎮をお迎えするようなお部屋で?
ここでもイチャイチャしちゃってた?
私が座ったソファー、あれなんかたっぷりゆったりサイズで、あれこれするのにちょうどいい感じだしね。
執務机も足元まで覆われたタイプで、こっちからは全然見えないしね。
あの中ならイルカさんでもすっぽり収まりそうだしね。
それとも窓際?
歴代の火影の顔岩に見られながらするのもいいでしょうね。
「イルカったら火影に見られて興奮してるの?やらしいね」とか六代目なら喜んでヤりそうだしね。
そういえば机の上も広くて…

きたるべきイチャイチャエピソードに備えてぐるぐる考えながら見回してると、六代目の苦笑が聞こえた。

「違~うよ。さすがに執務室じゃ、そんな大っぴらにできないよ。護衛にも何人も囲まれてるし」
「あっ、いえその……そんな。おほほほほ」
「う~ん、ただ、執務室の真の姿はこれじゃないんだよね」
「真の姿?それどういう事ですか六代目」

真っ先に声を上げたのはイルカさんだった。
でも確かに執務室の真の姿は違うって、いったいどういう事?
他に隠し部屋があるとか。
それとも安全性を考慮して、ここはダミーの執務室とか?

「護衛のヤツ等はもう知ってるんだけどね。え~~、見たい?見たい?ど~~~しよっかなぁ~~。ま、いい機会だから先生と鳥羽さんにも見せてあげてもいーよ」

だからなんでいちいち勿体ぶるの!
見せたいんでしょ!自慢したいんでしょ!
でもまぁ、確かに?
ちょっと見たい気もするんだけどね?
しょうがないから見てあげてもいいんだけどね?
私もいい大人だから、そんな言い方はしないけどね?

「ぜひ見せて頂きたいですわぁ!火影執務室の真の姿!」
「くふふふ。じゃあ、ちょっと待ってね。これは企業秘密だから」

六代目はいかにも嬉しそうにルンタッタと部屋の隅まで行くと、背を向けてコソコソと何やらしている。
隣のイルカさんはというと、あからさまに不審な顔で眉間にぎゅっと皺を寄せていた。どうやらイルカさんも全く知らなかったらしい。
六代目火影とその護衛しか知らない執務室の真の姿。
まさかそんなトップシークレットを拝ませてもらえるなんて。

――ふと、不安がよぎった。
それを見て私は無事に帰れるのだろうか。
ゆり先輩の言ったのはやっぱり死亡フラグだったんじゃ…

「あああの!やっぱり遠慮しておこうかなぁ、なん」
「解」

 パシッ  キイィ ……ンン!

空気中に硬質な振動が響いた。
何か割れたのかと思って室内を見渡すと、そこは。

部屋中がイルカさんで埋め尽くされていた。

いや…正確には、イルカさんが部屋中に写し出されていた。
壁も天井も扉もソファーも机も椅子も。
室内の床を除く全ての場所に、等身大の様々なイルカさんがいた。

「げっ!」
「こ…れ、は」
「全~~部イルカ先生だ~よ♪」

六代目が得意気な満面の笑みを浮かべてこちらに戻ってくる。

「あのね、忙しくてなかなか会えない時も多いでしょ?そうするとイライラしてどうにもならなくなって、仕事の効率も悪いからね。そんな時は幻術を解いて、こうやってイルカ先生に囲まれて仕事してるの」
「カカシさん!俺、俺…!」
「うん」

お二人はたいした距離もないのにわざわざ駆け寄ると固く抱き合った。
部屋いっぱいの等身大のイルカ先生に見守られながら。
とりあえずお二人は放っといて、すぐそばのソファーに写ったイルカさんをよく見てみる。
ソファーに寝そべってるように見えるイルカさんは優しい笑みを浮かべ、浴衣姿で髪を緩くサイドにまとめていた。
これは……プリント?
とても精巧で高画質なプリントが、ソファーの表面に施してある。

「それはね、疲れた時にちょっと横になる用の『添い寝イルカ』なの」

ああ、成程。
横になると天井からイルカさんも微笑みかけてくれてるしね。

「でもこんなみっちりとイルカさんに埋もれたら、逆に興奮して仕事にならないんじゃないですか?」
「それは大丈夫。やらしい先生はいないでしょ?服も着てるし、お尻を向けてるのもないし、笑顔も爽やか。ちゃんと厳選したんだ~よ」

………ああ、成程。

「カカシさんばっかりズルいです!俺だってカカシさんに囲まれたい!」

イルカさんが六代目の胸をぽかぽか叩いてる。
ていうかホントにああやって胸を叩く人なんて、初めて見たわ。
さすがバカップル。

それにしても、本当に大変なお仕事なんだわ…火影っていうか、護衛の人たち。
こんな火影の様子を冷静沈着に延々と見守ってなきゃならないなんて、さすがは木の葉の精鋭なのね。

それよりも、こちらの方が執務室の真の姿ってことは。
代替わりした時はどうするつもりなんだろう。
丸ごと消すのもまた大変そうね~などと見回してると、お二人の甘い囁きが聞こえてきた。

「なぁに、画像の自分に嫉妬してるの?大丈夫、ムラムラするのは本体のせんせだけだ~よ」
「だって本物じゃない俺を見て癒されるなんて!カカシさんを癒せるのは俺一人だけです!」
「んもう、可愛いなぁ。そんな可愛いこと言ってると、今度は机の上で結界張らないでヤっちゃうよ?」
「それはダメです!カカシさんのやらしい顔、誰にも見せたくない…」

…やっぱりここでもヤってるんじゃないの!!!
大っぴらにはできないって、結界張ってヤってるってことだったのね!
バカップルの思考回路にはたいがい慣れてると思ってたけど。
あー、私もまだまだだわ…。

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