【Caution!】
全年齢向きもR18もカオス仕様です。
★とキャプションを読んで、くれぐれも自己判断でお願い致します。
★エロし ★★いとエロし! ★★★いとかくいみじうエロし!!
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ほどかれた髪、顔、腕、胸から腹へ。足を抱えて腿、足首、その指先も。
イルカの身体の隅々まで、カカシの両手と唇が忙しなく這い回る。その間もずっと視線はイルカの顔に注がれたままだ。
まるで五感の全てを使って、イルカを確かめるように。
はっ、はっという二人の息遣いと、乱雑に散った衣類の上で身体が立てる衣擦れの音と。
言葉は一切発されなかった。
イルカの身体が塗り替えられてゆく。
カカシの触れたところからじわじわと浸透して、自分の物だった身体がカカシのものになる。
今まで幾度となく体感してきた感覚を、今度ばかりは恐れた。こんなにも容易く主導権を明け渡す自分の身体に、僅かに残っていた理性が抗う。
あれだけ固い決意で木の葉を出てきたのに、本当に、本当にこれでいいのかと。
するとその思いを読んだかのように、カカシが伸び上がってきてイルカを見つめた。
情欲と愛しさの入り混じった強い視線。その眦は熱に浮かされたように、ほの紅く染まっている。
「余計なことは考えないで。……イルカ先生が今欲しいのは、何?」
今欲しいものなんて。
そんなもん決まってるじゃないか。
――カカシさんだけだ。
ずっと、ずっとアンタだけだった。
同じ身体をした同じ性なのに、愛し合ってしまった。
本来は受け入れる側ではない身体を、受け入れるために使う。雄の本能を歪めてまで欲しかったのが、この男だった。
もう諦めな。
先ほどのカカシの言葉が浮かぶ。
きっとそうなんだろう。
もう、いい加減に自分の意地を諦めるべきなんだろう。
里のためだから、あの人のためだからと頭でいくら拒絶しても、身体も心もずっとこの男を求め続けてきたのだから。
イルカは両腕を差しのべてカカシを抱え込んだ。
腕の中のカカシがあまりにもしっくりと収まることに驚くのも、もう何度目だろうか。
こんなにも真っ直ぐに自分だけを欲し、迷いなく身を預ける男。
「俺が欲しいのは、カカシさん……ずっとアンタだけだ」
二人の身体に挟まれた中心が、湿った音を立てる。
互いの熱を一つに重ね、二人の手で性急に追い上げていく。
イルカの腰が浮き、荒い息の合間に「ぅあ、も……」と言うと、カカシが小さく頷いて腰を前後に動かした。カカシの硬く張りつめた灼熱の棒が、イルカの熱を激しく愛撫するように往復する。
「んあっ、あ、あ"、ぃ……くっ」
「……んっ」
イルカが熱い飛沫を放ち、カカシもやや遅れて続く。
引き絞られた快楽から解放され、イルカはぼんやりとカカシを見た。イルカの腹をどろりと伝う二人分のそれを見て、カカシは「すごい。濃いね」と嬉しそうに呟くと、指でかき混ぜながら掬い取る。
その指が後ろの蕾を探り当てると、先ほどとはうって変わって慎重に中を解し始めた。十本の指と舌と唇と、熟練の職人のような集中力と細やかな動きで、前を愛撫しながら蕾をほころばせる。時折、カカシだけが知っている秘密の場所を撫ぜ、イルカから甘い声を引き摺り出す。
カカシしか知らない、イルカの甘い声を。
そしてカカシの熱の塊が宛がわれると、ゆっくりと馴染ませるように、少しずつ侵入してきた。
――泣きたくなるほど懐かしくて愛しい、優しい侵略者。
それは異物感を遥かに上回り、イルカの内部を埋め尽くした。
時間をかけてようやくほとんどを収めると、カカシは大きく息をつく。
「……辛くない?」
ぎゅっと眉をしかめたイルカの髪を撫で、カカシが優しく口づけを落とす。
イルカはふるふると首を振ったが、久しぶりの感覚にやはりまだ身体がついていかない。目を開けると、心配そうに覗きこむカカシの目とぶつかった。
あの海の色合いの、深い紺碧の瞳。
何度も何度も砂浜に通って想い続けた色が、こんなにも近くにある。
その目元に、イルカは震える指先で触れた。
「やっぱり……海よりカカシさんの目の方が綺麗だ」
その一言で、イルカがどんな日々を過ごしてきたのか察したのだろう。カカシも港町に来る時に、あの海を見かけただろうから。
だがカカシの眉間にはきつく皺が寄せられた。そして目にゆらりと焔が浮かぶ。
「……そう思うなら、なんで簡単に俺を手放したの」
簡単にじゃない……!
そう言い返そうとしたイルカの目が見開かれた。
カカシの唇が震え、紺碧の瞳に溢れたものが、イルカの頬にぱたぱたと落ちてくる。
「アンタは非道い。俺の一番大事にしてるものをあっさりと奪って。それが何なのか、アンタが一番分かってるくせに」
イルカの髪に触れていた手が、髪を掴んだままぐっと握り締められた。
その手を震わせながら、ぼろぼろと泣きながら。子供のように、真っ向から痛みを剥き出しにしたカカシが訴えてくる。
それを目の当たりにして、自分がどれだけこの人を深く、深く傷つけたのかを、叩き落とされるほどの衝撃と共に、イルカは初めて思い知った。
薄く開いた唇がわななく。
「ごめ……」
勝手に一人で決めて。
「ごめ……なさ……」
アンタの一番大事なものを、自分勝手な思いで奪って。
ああ、だって。
俺の一番大事なアンタが、俺のせいで貶められることに、俺が一番耐えられなかったんだ。
弱くて。
自分勝手で――
「ごめ……カカシさ、ごめ……っ」
ひいっと悲鳴のような泣き声が上がった。
堰を切ったように泣きじゃくるイルカを見下ろして、カカシはくしゃりと顔を歪めた。
そして繋がったままイルカを抱き起こし、首元に顔を埋めてきつく抱きしめると、静かに呟いた。
「もう次はないよ。次はきっと……狂う」
それはイルカも同じだ。
何よりも大事にしていたはずの記憶は、カカシを愛しいと想う気持ちがあるからこそ、何よりもイルカを責め苛んできた。この数週間、ずっと。
日常の薄皮一枚をめくった下には喪失感がじくじくと膿み、絶えず血を流していた。
こんな思いに、二度は耐えられない。
イルカは泣きじゃくるままに、こくこくと頷きながらカカシを抱き返した。
「あなたが何を危惧しているかは分かりますけど、まぁ見ていなさい」
くしゃくしゃになった服の上で、久しぶりに翻弄されてぐったりとしたイルカを抱き込みながら、カカシは宣言した。
もう片方の手は、イルカの指を撫でたり弄り回して玩んでいる。
「俺が火影になった以上は、古き悪しき慣習は徹底的に排除するからね! その為にはまず俺達が示さないと」
そう言ってカカシが服の山を漁ってポケットから取り出したのは、シンプルなプラチナの指輪で。
「受け取ってくれるよね」
「カカシさん……」
先ほど弄り回していたイルカの左手を恭しく取り、薬指に指輪をはめるカカシだったが。
「あれ……んん? おっかしいなぁ」
一生懸命に押し込んでも、サイズが小さくて第一関節より先に入らない。
きっと買った時にサイズを間違えたんだな、とイルカは微笑ましく見守った。そして「カカシさんの気持ちだけで嬉しいですよ」と答えたのに。
「もしかして太ったでしょ! イルカ先生、木の葉出てから鍛錬怠ってたでしょ。絶対そうだ!」
「はぁ? 何俺のせいにしてるんだ。アンタがサイズ間違ったんだろ!」
「間違えません。この俺が、あなたの身体の事ならナニのサイズまで知り尽くした俺が、絶っっ対に間違うはずありません!」
イルカの拳がカカシの脳天に、容赦なく炸裂する。
「ひどぉ……愛って耐えることなのね」
「もう、アンタって人は……これが六代目火影だもんなぁ」
イルカはがっくりと呆れながらも口にする。
「ホントに俺がいなきゃダメじゃないか。仕方がないからずっと側にいてやるよ」
――カカシはいつでもこう思わせてくれる。
イルカにも、周囲の人間にも、カカシはイルカが居ないとダメなんだと。本当は、カカシが居ないとダメになるのは、イルカも同じなのに。
カカシはイルカに、思う存分カカシを愛させてくれるのだ。
どれだけ愛しても愛しても、その愛情を何一つ取りこぼすことなく受け止めてくれる。
そしてそれ以上の愛情を、溢れんばかりに惜しみなく注いでくれる。
もっと信じれば良かった。
この人はきっと、自分を縛っていた一般論ですら変えてしまうだろう。
もっと信じれば良かった。
この人に愛される自分を、誰よりも貶めていたのは自分自身だった。
……もっと信じていこう。
この人に、こんなにも愛される自分を。
イルカは薬指の途中に引っ掛かった白銀の輝きに、そっと口づけを落とす。
「あっ、それをあげたのは俺でしょ! そっちじゃなくて俺にキスしてよっ」
自分が贈った所有の印にさえ嫉妬する、愚かなほど尊い気持ちを与えてくれた、たった一人の大切な人。
その白銀の輝きにも、微笑みながらイルカは口づけを贈った。
【完】
イルカの身体の隅々まで、カカシの両手と唇が忙しなく這い回る。その間もずっと視線はイルカの顔に注がれたままだ。
まるで五感の全てを使って、イルカを確かめるように。
はっ、はっという二人の息遣いと、乱雑に散った衣類の上で身体が立てる衣擦れの音と。
言葉は一切発されなかった。
イルカの身体が塗り替えられてゆく。
カカシの触れたところからじわじわと浸透して、自分の物だった身体がカカシのものになる。
今まで幾度となく体感してきた感覚を、今度ばかりは恐れた。こんなにも容易く主導権を明け渡す自分の身体に、僅かに残っていた理性が抗う。
あれだけ固い決意で木の葉を出てきたのに、本当に、本当にこれでいいのかと。
するとその思いを読んだかのように、カカシが伸び上がってきてイルカを見つめた。
情欲と愛しさの入り混じった強い視線。その眦は熱に浮かされたように、ほの紅く染まっている。
「余計なことは考えないで。……イルカ先生が今欲しいのは、何?」
今欲しいものなんて。
そんなもん決まってるじゃないか。
――カカシさんだけだ。
ずっと、ずっとアンタだけだった。
同じ身体をした同じ性なのに、愛し合ってしまった。
本来は受け入れる側ではない身体を、受け入れるために使う。雄の本能を歪めてまで欲しかったのが、この男だった。
もう諦めな。
先ほどのカカシの言葉が浮かぶ。
きっとそうなんだろう。
もう、いい加減に自分の意地を諦めるべきなんだろう。
里のためだから、あの人のためだからと頭でいくら拒絶しても、身体も心もずっとこの男を求め続けてきたのだから。
イルカは両腕を差しのべてカカシを抱え込んだ。
腕の中のカカシがあまりにもしっくりと収まることに驚くのも、もう何度目だろうか。
こんなにも真っ直ぐに自分だけを欲し、迷いなく身を預ける男。
「俺が欲しいのは、カカシさん……ずっとアンタだけだ」
二人の身体に挟まれた中心が、湿った音を立てる。
互いの熱を一つに重ね、二人の手で性急に追い上げていく。
イルカの腰が浮き、荒い息の合間に「ぅあ、も……」と言うと、カカシが小さく頷いて腰を前後に動かした。カカシの硬く張りつめた灼熱の棒が、イルカの熱を激しく愛撫するように往復する。
「んあっ、あ、あ"、ぃ……くっ」
「……んっ」
イルカが熱い飛沫を放ち、カカシもやや遅れて続く。
引き絞られた快楽から解放され、イルカはぼんやりとカカシを見た。イルカの腹をどろりと伝う二人分のそれを見て、カカシは「すごい。濃いね」と嬉しそうに呟くと、指でかき混ぜながら掬い取る。
その指が後ろの蕾を探り当てると、先ほどとはうって変わって慎重に中を解し始めた。十本の指と舌と唇と、熟練の職人のような集中力と細やかな動きで、前を愛撫しながら蕾をほころばせる。時折、カカシだけが知っている秘密の場所を撫ぜ、イルカから甘い声を引き摺り出す。
カカシしか知らない、イルカの甘い声を。
そしてカカシの熱の塊が宛がわれると、ゆっくりと馴染ませるように、少しずつ侵入してきた。
――泣きたくなるほど懐かしくて愛しい、優しい侵略者。
それは異物感を遥かに上回り、イルカの内部を埋め尽くした。
時間をかけてようやくほとんどを収めると、カカシは大きく息をつく。
「……辛くない?」
ぎゅっと眉をしかめたイルカの髪を撫で、カカシが優しく口づけを落とす。
イルカはふるふると首を振ったが、久しぶりの感覚にやはりまだ身体がついていかない。目を開けると、心配そうに覗きこむカカシの目とぶつかった。
あの海の色合いの、深い紺碧の瞳。
何度も何度も砂浜に通って想い続けた色が、こんなにも近くにある。
その目元に、イルカは震える指先で触れた。
「やっぱり……海よりカカシさんの目の方が綺麗だ」
その一言で、イルカがどんな日々を過ごしてきたのか察したのだろう。カカシも港町に来る時に、あの海を見かけただろうから。
だがカカシの眉間にはきつく皺が寄せられた。そして目にゆらりと焔が浮かぶ。
「……そう思うなら、なんで簡単に俺を手放したの」
簡単にじゃない……!
そう言い返そうとしたイルカの目が見開かれた。
カカシの唇が震え、紺碧の瞳に溢れたものが、イルカの頬にぱたぱたと落ちてくる。
「アンタは非道い。俺の一番大事にしてるものをあっさりと奪って。それが何なのか、アンタが一番分かってるくせに」
イルカの髪に触れていた手が、髪を掴んだままぐっと握り締められた。
その手を震わせながら、ぼろぼろと泣きながら。子供のように、真っ向から痛みを剥き出しにしたカカシが訴えてくる。
それを目の当たりにして、自分がどれだけこの人を深く、深く傷つけたのかを、叩き落とされるほどの衝撃と共に、イルカは初めて思い知った。
薄く開いた唇がわななく。
「ごめ……」
勝手に一人で決めて。
「ごめ……なさ……」
アンタの一番大事なものを、自分勝手な思いで奪って。
ああ、だって。
俺の一番大事なアンタが、俺のせいで貶められることに、俺が一番耐えられなかったんだ。
弱くて。
自分勝手で――
「ごめ……カカシさ、ごめ……っ」
ひいっと悲鳴のような泣き声が上がった。
堰を切ったように泣きじゃくるイルカを見下ろして、カカシはくしゃりと顔を歪めた。
そして繋がったままイルカを抱き起こし、首元に顔を埋めてきつく抱きしめると、静かに呟いた。
「もう次はないよ。次はきっと……狂う」
それはイルカも同じだ。
何よりも大事にしていたはずの記憶は、カカシを愛しいと想う気持ちがあるからこそ、何よりもイルカを責め苛んできた。この数週間、ずっと。
日常の薄皮一枚をめくった下には喪失感がじくじくと膿み、絶えず血を流していた。
こんな思いに、二度は耐えられない。
イルカは泣きじゃくるままに、こくこくと頷きながらカカシを抱き返した。
「あなたが何を危惧しているかは分かりますけど、まぁ見ていなさい」
くしゃくしゃになった服の上で、久しぶりに翻弄されてぐったりとしたイルカを抱き込みながら、カカシは宣言した。
もう片方の手は、イルカの指を撫でたり弄り回して玩んでいる。
「俺が火影になった以上は、古き悪しき慣習は徹底的に排除するからね! その為にはまず俺達が示さないと」
そう言ってカカシが服の山を漁ってポケットから取り出したのは、シンプルなプラチナの指輪で。
「受け取ってくれるよね」
「カカシさん……」
先ほど弄り回していたイルカの左手を恭しく取り、薬指に指輪をはめるカカシだったが。
「あれ……んん? おっかしいなぁ」
一生懸命に押し込んでも、サイズが小さくて第一関節より先に入らない。
きっと買った時にサイズを間違えたんだな、とイルカは微笑ましく見守った。そして「カカシさんの気持ちだけで嬉しいですよ」と答えたのに。
「もしかして太ったでしょ! イルカ先生、木の葉出てから鍛錬怠ってたでしょ。絶対そうだ!」
「はぁ? 何俺のせいにしてるんだ。アンタがサイズ間違ったんだろ!」
「間違えません。この俺が、あなたの身体の事ならナニのサイズまで知り尽くした俺が、絶っっ対に間違うはずありません!」
イルカの拳がカカシの脳天に、容赦なく炸裂する。
「ひどぉ……愛って耐えることなのね」
「もう、アンタって人は……これが六代目火影だもんなぁ」
イルカはがっくりと呆れながらも口にする。
「ホントに俺がいなきゃダメじゃないか。仕方がないからずっと側にいてやるよ」
――カカシはいつでもこう思わせてくれる。
イルカにも、周囲の人間にも、カカシはイルカが居ないとダメなんだと。本当は、カカシが居ないとダメになるのは、イルカも同じなのに。
カカシはイルカに、思う存分カカシを愛させてくれるのだ。
どれだけ愛しても愛しても、その愛情を何一つ取りこぼすことなく受け止めてくれる。
そしてそれ以上の愛情を、溢れんばかりに惜しみなく注いでくれる。
もっと信じれば良かった。
この人はきっと、自分を縛っていた一般論ですら変えてしまうだろう。
もっと信じれば良かった。
この人に愛される自分を、誰よりも貶めていたのは自分自身だった。
……もっと信じていこう。
この人に、こんなにも愛される自分を。
イルカは薬指の途中に引っ掛かった白銀の輝きに、そっと口づけを落とす。
「あっ、それをあげたのは俺でしょ! そっちじゃなくて俺にキスしてよっ」
自分が贈った所有の印にさえ嫉妬する、愚かなほど尊い気持ちを与えてくれた、たった一人の大切な人。
その白銀の輝きにも、微笑みながらイルカは口づけを贈った。
【完】
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