【Caution!】

全年齢向きもR18もカオス仕様です。
★とキャプションを読んで、くれぐれも自己判断でお願い致します。
★エロし ★★いとエロし! ★★★いとかくいみじうエロし!!
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『今日も木の葉は平和です…たぶん』シリーズでの時系列順に並べ直したので、pixivとは掲載順が変わってます。
木の葉の下忍、イルカ参上!(仮)



「…せい、イルカ先生!気が付いた?大丈夫?どっか痛いとこない?」

痛い?痛いっつーか近い。
カカシ先生のどアップをぐいと押しのけると体を起こした。
なんで俺は地面に寝てたんだ。倒れたのか?そういや最近こいつのせいで寝不足なんだよな。
今もさわさわと腿やケツの辺りを這い回る手を払いのけてると、三代目と目が合った。
「あ、いやこれはですね、その、えーと「イルカ先生~~!」
カカシ先生が半泣きで抱きついてきて、ぐえっと変な声が出る。分かったから上忍の本気を不用意に発揮するな。…あれ?

「カカシ先生、任務は?」
「そんなのソッコーで終わらせてきましたよ!愛しい愛しい恋人の危機にちんたら任務なんかやってられません!」
ゴンっ。
「またあんたは大事な任務を何だと思ってるんだ!例え恋人の危機だろうが……危機?」
恋人の危機って。カカシ先生の恋人は俺だ。他にいなければ。
いや、いやいやいない…よな?まぁいい、他にいたらこの白髪、じゃない銀髪頭をツルッぱげにして火影岩から吊るして捨ててやるとして。
吊るして…なんかさっき昔じっちゃんに吊るされた記憶がよみがえったような気がするんだが。

「ああ!二人組の抜け忍!」

「イルカ先生、記憶が残ってるんですね!術の後遺症とかあったらどうしようか心配したんですよ~」
ゲンコツを落とされた頭を押さえながら、カカシ先生がニッコリした。
「ちょうど残務処理してる時にイルカ先生がさらわれたってビスケから連絡が来て、慌てて帰ってきたんですよ。あ、ちゃんと後はテンゾウに任せてきたから大丈夫です!里に帰ってチャクラ探ってもなかなか見つからないし、先生は俺の名前呼んでくれないし、ホントに焦りました~」
「あー、子供に変化させられましたからね。微妙にチャクラも違うでしょうね。記憶も子供の頃に退行してたから、カカシ先生の名前も呼べませんでした」

そうだ。アカデミーの帰りに二人の子供に呼び止められて、この巻物の意味を教えてくれって言われたんだった。巻物に触れたとたん術が発動して…

「ずいぶんイルカ先生をよく知ってる罠のかけ方だ~ね。となると、内通者も考えなきゃかな」
「まぁよい、とりあえずイルカは病院じゃ。検査の後、尋問部を寄越すからカカシ、後は頼んだぞ」
三代目はそう言うと、イルカの頭をぽんぽんと撫で、去っていこうとした。
「三代目!」
イルカは慌てて呼び止め、頭を下げる。
「あの、ご迷惑おかけして申し訳ありませんでした!それから…心配させてごめんなさい、じっちゃん」
すると三代目はチラッと振り返り、ニヤリと笑って戻っていった。
さてと。


「カカシさん、心配かけてすみませんでした」

カカシさんの手をぎゅっと握ると、そのまま抱き寄せられる。俺の肩に顔を埋めたカカシさんは、ゆっくりと震える息を吐いた。
さっき子供の姿でぎゅうぎゅうと抱きかかえられてた時に、カカシさんの腕が僅かに震えていたのを思い出したのだ。
「うん。良かった」
俺の形を確かめるように、カカシさんの手が俺の体をなぞる。地面で目覚めた時の不埒な手付きとは大違いだ。

「俺が不注意でした。子供とは言え、見知らぬ相手に油断するべきじゃなかった」
この人と付き合うというのは、こういう事だ。

「ビスケを付けてくれてありがとうございました」

いつもは鬱陶しい、俺を信用してないのかとケンカになるが、俺もカカシさんも、忍犬を付けるのを本当に止めようとはしなかった。こういう事態がいずれ起きる可能性が高いと、お互いに分かってたから。

「ドッグタグにかけてくれた術、役に立ちましたね」

タグには俺が緊急時にカカシさんの名前を呼ぶと、チャクラが瞬時に繋がる術がかけてある。
あの時俺がカカシさんの名前を呼ばなければ。
子供の俺では恐らくやられていただろう。あれはたまたま相手のカカシという言葉を反芻しただけで、ホントに運が良かったんだ。

「だから!」

俺はカカシさんを力の限り抱きしめた。
「俺は大丈夫です。これからも絶対大丈夫なんです。だから…」
俺はあんたと別れたりしない。
絶対に、絶対に離れてなんかやるもんか。


カカシさんはもう一度ぎゅうっと俺を抱きしめると、体を離して俺を見た。
俺も深い青の方の目を探るようにじっと見てみる。…うん、大丈夫そうだ。
「タグの術、改良しないとダメですね」
カカシさんが優しく呟く。俺はそっと息を吐くと、
「そうですね。今度はチャクラの乱れ具合で反応するようにしてみましょうか」
「うん、でもまずは病院に行かないと。ちゃんと検査してもらわなきゃダメですよ。じゃないと今夜心配でイチャイチャできません!」

そうだな。ついでに入院させてもらえば、今夜こそゆっくり寝られるかもしれないな。この鼻息の荒さからすると、今日も寝不足は決定事項だろうなぁ。

ちょっと遠い目になってると、いきなり抱え上げられた。
「さあ行きますよ。カカシ号に乗って出発~!もちろん夜も乗ってもらうけどね♪」
「ぎゃー!やめろ、下ろせ!頼む、下ろし…」

ボフン

後には白い煙と、舞い落ちる木の葉だけが残った。


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