【Caution!】

全年齢向きもR18もカオス仕様です。
★とキャプションを読んで、くれぐれも自己判断でお願い致します。
★エロし 
★★いとエロし!
↑new ↓old (カテゴリ内↓new ↑old) 
カカイラーさんの学ランカカシ絵に妄想が爆走して書き殴ってしまいました!
年下カカシとイルカ先生の年齢逆転現パロで両想い。
相変わらずの書きたい所だけワンシーン切り取り(・∀・)ノ
ゲンマさんが保健医で登場します♪



÷÷÷÷÷・÷÷÷÷÷・÷÷÷÷÷・÷÷÷÷÷


晩秋に煌めくは青い春




「ゲンマ先生~、頭痛が痛いで~す」

二時間目の休み時間。
保健室のドアをガラガラと開け、カカシがいつものように適当すぎる理由でサボりにきた。

「ま~たお前か、はたけ。頭痛は単なる寝不足だろ?」
「寝不足は立派な体調不良の元でしょ。寝不足で免疫が下がる、感染症になりやすくなる。感染源になって学校にウィルス撒き散らしたらマズイじゃない」
「分かった分かった、じゃあちょっとだけだぞ? 一時間経ったら追い出すからな」

そう言うとゲンマは奥の二台あるベッドの方をあごで指し、カカシと入れ違いに出ていった。
カカシは学ランを脱ぎながらのたのたとベッドに向かい、細く開いたカーテンを引いた。

「……うっそ、でしょ」

胸まで毛布をかけ、寝息を立てているのはイルカだった。
枕には普段一括りにされた黒髪が広がり、目を閉じているのと相まってイルカをとても幼く見せていた。
突然響いた休み時間終了のチャイムの音に、カカシは柄にもなくびくりと跳ね上がる。慌てて中に入り込むと、カーテンをしっかりと合わせた。
振り返ってもう一度イルカを見つめる。
寛いで眠る為かシャツのボタンが二番目まで開いていて、鎖骨の窪みが覗いていた。
カカシは誘われるように手を伸ばし、浮き出た細い骨の上をそっと指先で触れる。

――初めて直に触れる、イルカの身体。

二度抱きしめて、一度キスをした。
だが肌同士が触れ合うのはこれが初めてだ。
軽く押すと硬い骨の感触が返ってくる。そして指先から伝わる、熱。
もっと。
もっと熱を感じたい。
カカシはシャツの隙間から滑り込ませた掌を当てた。
しっとりとした、滑らかな肌が吸い付く。がっしりとした骨格は間違いなく男のものだ。だがカカシは世界中でただ一人、イルカだけが欲しかった。
毛布をめくると震える指でかちかちと音を立てながら、ウエストの部分までボタンを外す。
その時、イルカの薄く開かれた口から小さな呻き声が上がった。
とっさにそれを口で塞ぐと、今まで堪えてきた堰は切られてしまった。

「ん……ふ? ぅう、カカ……んうっ」

どうやら相手がカカシということには気付いてもらえたようだと、沸騰した頭の片隅で安堵する。
押し返してきた手をまとめて掴んで頭の上に持ち上げ、ベッドに押し付けた。靴のままベッドに乗り上げて馬乗りになり、空いた片手で忙しなく素肌をまさぐる。口の中に容赦なく突っ込んでいた舌を抜くと、そのまま耳へ、首筋へと滑らせた。

「カカシ、やめろ、ダメだカカシ……っ」

耳元でイルカが小さな声で叱責するが、カカシは構わず鎖骨の上に強く吸い付いた。
甘い。
今度はイルカが足をばたつかせて暴れるので、固くなった股間を押し付けるように体重をかけると、「ひ……っ」という声が漏れる。怖いのかもしれない。男同士なんてカカシだって初めてだ。でも一刻も早く繋がりたい、イルカの中に入って全てを自分のものにしたいという思いに突き動かされ、カカシは動きを止められなかった。

「怖がらないで」
「違う、そうじゃねぇ……バカッ」

宥めるように言いながらも鎖骨に噛みつき、歯型を残すとその下の胸に舌を這わせ、肌色の違う部分を大きく含んで吸い上げた。

「……ぁ」

それは小さな、だけど今までとは違う、明らかに艶の混じった声。
それが音として脳に届くと、くらりと眩暈がした。
もっと。
もっと欲しい。
イルカの全部が欲しい。
俺の全部をイルカの中で感じて欲し――

「っ、おい、何やってんだはたけ!」

首根っこを掴まれ、ぐいと引っぺがされた。
いきなり乱入してきた邪魔者をカカシが睨み付けると、それは白衣を着て呆れたように見返してくるゲンマだった。





カカシはゲンマの回転椅子に無理やり座らされ、背を丸めていた。
しばらくすると、身繕いを済ませて目を赤くしたイルカがカーテンを引いて出てきた。
カカシが思わず立ち上がってそばに行こうとすると、赤くなった目でぎっと睨み付けられ、その場に縫い止められた。
イルカはそのままカカシを睨んでいたが、くしゃりとその顔が歪む。

「こういう事はこんな風に、こんな場所でしていいもんじゃないだろ。カカシ……お前の『俺がちゃんと大人になるまで待ってて』っていうのは嘘だったのか? 誰のものにもならないでって約束、俺は……俺はちゃんと守ってるのに、カカシは……」

それだけ言うと、イルカは目をぐいと擦って「ゲンマ先生すみません」と頭を下げると足早に保健室を出ていった。
思わず追いかけようと立ち上がると、ゲンマに両肩を掴まれ押し戻される。

「今はダメだ。もうちょっとここに座って、先生と話をしてけ」

片眉を上げ穏やかな顔をしているが、押さえ付けるその力は強かった。
カカシは渋々と椅子に腰を落ち着け、俯いたままぐるぐると左右に椅子を回す。

「あのなぁ、はたけ。イルカ先生は遊んでいい奴じゃねぇぞ~。程々にして手を離してやれよ」

ゲンマの言葉にカカシがキッと顔を上げる。
その色違いの目には、双眸に同じ暗い焔が宿っていた。

「ムリ。どうしたらいいか分かんない。死ぬほど好き。俺のにならないなら……ころしたいほど好き」

最後の言葉はまた俯き、自分の握り拳に囁くように落とされる。
数十秒じっと握り締めた拳を見つめていたカカシの、手の力がふっと抜けた。

「……嘘。ほんとは幸せにしたい。笑顔にしたい。でもどうしたらいいか分かんない。俺のものにしたいけど……それだけじゃダメなんだよね」
「ま、そこまで分かってるんなら大丈夫だろ」

ゲンマがカカシの肩をぽんと叩くと、年相応の泣き笑いのような笑顔が返ってきた。

「……さてと。神聖な職場でごめ~んね、ゲンマ先生」

カカシが立ち上がり、おどけるように首を傾げて謝ると保健室を出ていった。
その背にはいつもの鋭さも陰もない。
何か吹っ切れたような、軽い足取りだった。
それを見送ったゲンマは、やれやれと首を振る。

「いいねぇ。青い春だなぁ」

そう呟くと、ゲンマは保健室の窓を開けた。
外は木枯らしに散らされた枯れ葉が舞っている。
それでもいつかは春が巡ってくるのだ。
誰にでも、等しく。



【完】


スポンサードリンク


この広告は一定期間更新がない場合に表示されます。
コンテンツの更新が行われると非表示に戻ります。
また、プレミアムユーザーになると常に非表示になります。