【Caution!】

全年齢向きもR18もカオス仕様です。
★とキャプションを読んで、くれぐれも自己判断でお願い致します。
★エロし 
★★いとエロし!
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監禁妄想で派生した仔イルカちゃんの監禁です。ほのぼの健全(・∀・)ノ
一晩だけの監禁物語だけど、たぶんご想像と逆。

不安な日々を過ごしてる方々へのお見舞いSSとして書いたので、少しでも楽しんで頂けると嬉しいです。


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おれのくちよせ


すんげぇキレイなもんひろった。
白くてキラキラしてるんだ。
うるさいあっち行ってとかさわぐし、シロってなまえをつけたらいやがってたけど、おとしものだからおれのもんだ。
ケガしてるみたいでキャンキャンほえるから、こっそりうちにつれてかえった。
ごはんはいらないって言うけど、ケガした時はいっぱい食わないとなおらないぞ! ってしかったら、ちょっとだけ食べた。
母ちゃんの作ったおにぎりはうまいからな!
中に何が入ってるか分からないから、スリルまんてんだ。
おれのにはシャケとイクラだったけど、シロのおにぎりにはからあげが入ってたみたいで、ちょっと見てたらこうかんしてくれた。
ツンケンしてるだけかと思ったら、けっこういいやつだ。

ふろに入れてやったら、白かったあたまがぎんいろになってもっとキラキラした。
ギンってなまえにかえようかと思ったけど、男はいったん口にしたことはかえちゃいけないんだ。
シロはしたの毛もぎんいろで、父ちゃんのとはちがってキラキラしてキレイだ。
ずっと見てたらエッチって言われたけど、それは女の人が言うセリフだろって言ったらわらわれた。
おれもぎんいろの毛がはえるといいなぁ。
でもぎんいろだとよわっちく見えるかな。男はやっぱり父ちゃんのみたくまっくろのモジャモジャじゃなきゃな!
ケガしたところをキレイに洗ってやっても泣かないから、シロはえらいなってほめてやったらよろこんでた。
シロはしっぽはないけど、あったらブンブンふってただろうなぁ。かわいいやつだ。
母ちゃんとくせいのくすりをぬってほうたいをまいてやったら、じょうずだねってほめられた。
父ちゃんと母ちゃんいがいにやってあげるのははじめてだったけど、シロはほそっこいからもっと食わせて肉をつけなきゃダメだな。
もっとでっかくなったら、おれのくちよせにしてやってもいい。

シロがきてたふくは血がかたまってよごれてたから父ちゃんのをかしたら、おっきくてズボンをずるずる引きずってた。
シロのためにふとんをしいてやったら、イルカといっしょにねたいって言うから、おれのふとんでいっしょにねてやった。
ごはんをあげてふろに入れたら、ずいぶんなついてくれたなぁ。
ケガしてる時はさみしくなるからかな?
よるのまっくらな中でひとりぼっちでねるのはさみしいもんな。
おれももうアカデミー生だからそんなことは言わないけど、シロはつよそうなのに言うんだな。
そんなにさみしがりやなら、やっぱりすぐおれのくちよせにしてやったほうがいいかもしれない。
そう言ったら、うれしいけどおれはほかげさまとけいやくしてるからゴメンねってことわられた。
そっか、じっちゃんのくちよせならしょうがない。すっごくざんねんだけど。

二人でふとんに入ってあたまをなでられてたら、いつのまにかねちゃってたみたいだ。
ピィーって鳥の声がして目がさめたら、シロがまどをあけて小さい鳥を入れていた。
鳥は紙きれになったから、あれはしきだ。じっちゃんからだろうか。
おれにとられちゃうと思ったのかもしれない。
シロがよごれたふくにきがえて外に出ようとしてるから、まだケガがなおってないからダメだってしがみついてへやにひきずりこんだ。
まどをしめてかぎをかけ、シロにふとんをかぶせてかくす。
じっちゃんはすいしょうだまをもってるから、見つかっちゃうかも。
でもケガしてるくちよせににんむを言いつけるほどイジワルじゃないはずだから、今日はおやすみしろって言うと、シロは泣きそうなかおでわらっておれをぎゅうっとした。
イルカはやさしいねって、こんなのあたりまえのことなのに。
じっちゃんにしかられたら、おれもいっしょにいてやるからな! って言ったらシロはありがとって言って、まただきついてきた。
おれよりはおっきいけど、まだまださみしがりやのこどもなんだな。
やっぱりじっちゃんにゆずってくれっておねがいしてみよう。だいじにそだてるからって。
明日いっしょにほかげさまのところに行こうなってやくそくしたつもりだったけど、もうねむくてねむくて。
おきたらシロはいなくなっていた。

アカデミーに行く前に朝イチでじっちゃんのところに行ったら、シロなんてやつは知らんって言いやがった!
それよりえたいの知れんものをむやみにひろうでないってしかられたけど、ケガしてるやつはせわしてあげなきゃダメだろ!
そしたらシロは知らんが、ケガをしたものはぶじだからだいじょうぶじゃって言ってたから、とりあえず良かった。
シロはじっちゃんのくちよせなの? ってきいたら、やつはワシのくちよせではなく里のものじゃよって言ってたけど、里のものじゃおれのものにはできない。
やっぱりきのうくびわをつけて、おれのへやにとじこめておけば良かったんだ。
そしたらだれにもバレずにおれのものにできたかもしれないのに。
さみしがりやのシロはひとりぼっちでだいじょうぶなのかな。おれならぜったいあんなにさみしそうなかおでわらったりさせないのに。



何日かあとの朝、おれのへやのつくえの上に、みどりいろの小さなまきものがいっこおいてあった。
ひもをほどいてひろげてみると、大きく忍び文字がグルグルってまるくかいてある。
グルグルのまんなかにはシロの文字。
それで左にはテストのこたえをかくところみたく、何もかいてないたてながのしかく。
――これはきっとシロがおいてったんだ。
おれが大きくなっていちにんまえの忍びになったら、くちよせけいやくをしてもいいよって。
だって今のおれじゃ、この忍び文字もよめないし、けいやくのやりかたも知らない。
父ちゃんか母ちゃんかじっちゃんにきけばおしえてもらえるだろうけど、それはしたくない。
シロはおれのもんだから。
あのキラキラしてキレイなやつは、じぶんの力でけいやくできなきゃいみがないんだ。
シロもきっとそういうつもりで、おれのへやにおいたんだろう。
もういちどじっくりとまきものの文字を見てから、きちんと丸めてひもをむすんでこしのポーチに入れた。
いつかぜったいにくちよせしてやるからな。
まどのそとを見てやくそくすると、今日のしゅくだいをつくえにひろげた。
これからはべんきょうもがんばらなきゃな!
さみしがりやのシロを、あんまりまたせないように。



【完】
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