べったべたに惚気けるカカシさんが書きたくなったので( ´艸｀)ｳﾌﾌ
お料理のできないイルカ先生と、はまぐりを調理するカカシさんのお話です♪

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こないだ子供たちが任務でもらった蛤がすごい大量でね。
俺の分もあったけど、あの子たちがイルカ先生にもあげるんだって言うからさ。
ホントにすごいよ？　二人で五キロ以上あったんじゃないかなぁ。
帰ってから砂を吐かせたり冷凍したりで大変だったのよ。当日の分は網焼きと酒蒸しと潮汁にしたんだけどね。
そうそう、網焼きでパカッと開いたところに醤油を垂らしてね、じゅわーっと。
……イルカ先生が作るのかって？
違う違う、先生はパカッの見張り番よ？　あの人料理が全然できないからね。
酒蒸し作ってる時も、俺の隣でフライパンの蓋をじいいっと眺めてる係なの。『はまぐりカンカンの歌』を歌いながらね。うちは蒸し器なんて洒落たもんないからさ、鍋も潮汁で使っちゃってたし、だからフライパンで代用してね。

……はまぐりカンカンの歌？
あぁ、それはね、イルカ先生が即興で無意識に歌う歌の一つだぁよ。
貝が開くと、蓋に当たってカンカンって音がするでしょ？　その音が蛤に火が通った合図だよって教えたら、歌いながら見張ってるんだよ。出来上がるのが楽しみで、つい歌が出ちゃうんだろうね。
子供相手の仕事だからかなぁ。あの人のそういうところ、ホントに可愛いよね。

他にも『お風呂じゃぶじゃぶの歌』『お皿きゅっきゅの歌』とか、主に家事の最中に聴けることがあるの。料理以外はちゃんと出来るんだけどねぇ。なぜか料理だけが出来ないんだよね。クナイ捌きはあんなに巧いのになぁ。
……うふふ、でもね。
料理が出来ないのに、俺が作ってる傍にいたがるの。見張り役とか調味料を出す係とか、あれこれ理由をつけてね。
それで作るのはぜーんぶ俺任せなの。
俺の隣で歌ってる他力本願なイルカ先生、可愛いでしょ？
あ、でも想像はしちゃダメだからね？
可愛いイルカ先生を知ってるのは俺だけでいいんだからな。そこはちゃんとわきまえておけよ、テンゾウ。


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カカイラーさんが潮干狩りに行って、大量の蛤と格闘したお話を聞いて唐突に浮かんだお話です。
歌いながら調理するのも可愛いけど、料理できないのに手伝いたがるイルカ先生も可愛いなぁ(*´ω｀*)と突発萌え！
テンゾウは安定の不憫仕様ですね！