【Caution!】

全年齢向きもR18もカオス仕様です。
★とキャプションを読んで、くれぐれも自己判断でお願い致します。
★エロし 
★★いとエロし!
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拍手コメントで『ワンライの額当てのギャグバージョンが読んでみたい』とリクエスト頂いたので、ザザッと書いてみました。
本家はしんみりだけど自分でぶち壊していくスタイル。
最初の方は額当てと同じ展開です。

本家はこちら → 『額当て』


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 手甲 ~額当てギャグバージョン~



押し入れをからりと開けると、下の段の段ボールを引きずり出した。
新しい支給服のデザインの参考にするということで、カカシさんの古い装備一式を借り受けたいと装備部から頼まれたそうだ。
上忍かつ戦忍であるカカシさんの装備は、ある意味トップシークレットだ。
画一的な支給服に仕込む装備はそれぞれ工夫を凝らしていて、そのまま忍のスキルに繋がる。
様々な仕込みは外しているとはいえ、それを貸し出すのは躊躇う者も多いだろうに。
カカシさんはきっと、これから里を支えていく若き忍たちのために快諾したんだろうと思うと、その常に未来を見据えている視点にやはり頂点に立つべき人だとしみじみ思う。
二度の引っ越しを経てよれった段ボールを開け、きっちりと巻かれた脚絆、丁寧に畳まれたベストとアンダー、ズボンを取り出す。別の袋に入ってるサンダルも取り出し、額当てとポーチもいるだろうか悩んでいると、大事なものが足りないのに気付いた。
手甲だ。
今嵌めているのは新たに支給された新品のはず。
それなら古い方は捨てずに保管してあるだろうと探すと、段ボールの下の方に隠すようにして別の密閉袋にしまってあった。
だが。
「あれ、なんでこんなガビガビなんだ?」
使い込まれた手甲は手の形に丸まり、鋼の部分は外されている。それだけなら分かるのだが、手の平側がやけにごわごわとして、ところどころ染みもある。
手甲は支給品の中でも消耗品だし、なんでこれだけ丁寧に保管してあるのか。もしかすると何か思い出深いものなのかもしれない。たとえば、大戦の時共に戦った大事な手甲とか。
そう思うと切なくなって、ごわつく手甲をそっと撫でる。
ふと、手甲から漂う匂いに気がついた。
戦場から持ち帰ったままの手甲なら、血臭や汗やその他諸々の異臭もやむを得ない。
だがこれは違う。明らかに。
これは、そう――
「ただいま~、イルカ先生、面倒臭いこと頼んでごめんね。全部見つかった?」
帰ってきたカカシさんの声が、玄関から洗面所を移動していく。
俺も手甲を手にしたまま無言で洗面所に向かうと、額当てと手甲を外して手を洗うカカシさんの後ろに立った。
おかえりなさいと言うべきなのに震えて言えない。
怒りと恥ずかしさで死にそうだ。
「あんた……、あんたなっ!」
続く言葉が出ず、思いっきり握り拳を落とした。カカシさんの脳天気なホウキ頭に。
「いったぁ! ……あっ、見つけちゃった⁉」
これは昔、任務帰りの昂ったカカシさんに目茶苦茶された時、俺が手甲を付けさせられて自分の……アレをアレした時のやつだ!
つまりこのごわごわは、俺のアレで。
「こんなの後生大事にとっとくなんて、あんた何考えてんだ!」
「だってそれはイルカ先生が自分で握ってイった時の、大事なイルカ液の」
「わぁぁぁああああ黙れ黙れ黙れ!」
こんなの即刻この世から消滅させてやると火遁の印を組むと、発動する前にカカシさんがサッと取り上げた。くそう、上忍スキルを無駄使いしやがって。
「返せ!」
「返したら燃やすでしょ⁉ 絶対ダメ!」
「~~~~っ、返さないなら俺にも考えがあるぞ!」
洗面所から飛び出して俺から一定の距離を取ったカカシさんの、目を見てゆっくりと宣言する。
「それを燃やすまで、セックス禁止です」
ぐうう、とかよく分からん唸り声がカカシさんの口から漏れた。
「…………………………分かりました」
カカシさんの握り締めていた手甲が、ボッと燃え上がると瞬時に灰になる。
「これでいいでしょ」
若干涙声になってるんだが、これが火影で本当にいいのか木ノ葉……。
とりあえずあのおぞましいアレな手甲がこの世から消えたので、俺も洗面所で手を洗う。
「こんなこと二度とせんでくださいよ」
しっかり釘を刺すと、ようやく肩の力が抜けた。
すっかりしょぼくれてしまったカカシさんがちょっと可哀相で、その夜はベッドでちょっとサービスしてあげたんだが。

そういえば、この時俺のアレを縛った髪紐。
あれはどこいった……?


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