【Caution!】
全年齢向きもR18もカオス仕様です。
★とキャプションを読んで、くれぐれも自己判断でお願い致します。
★エロし ★★いとエロし! ★★★いとかくいみじうエロし!!
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その後イタチの一族と話し合いの場を持った一行は、テンゾウの城にナルトを連れていくことで同意した。
最初カカシはサクモの城に隔離して保護すると言ったのだが、テンゾウに反対されたのだった。
テンゾウの城の中庭には大賢樹がある。テンゾウの支配下にはあるが、樹齢数万年の大賢樹はその名が示す通り知識に富み、自ら動いて移動することもできる大樹なのだ。またテンゾウも大賢樹も大地のエナジーを利用した封印・結界の呪術に長けているので、いざという時には手助けになるという判断だった。
さらに念には念を入れ、イタチも継続して九尾の監視役として同行することになり、第十五階層への帰路はたいそう賑やかなものになった。
城に到着してから、その賑やかさはさらに増した。
まずナルトの部屋割りでナルトが「イルカ兄ちゃんと一緒がいいってばよ!」と駄々をこねて一悶着あり、イルカの隣の部屋でなんとか決着が付いた。
サスケは同じくらいの年に見えるナルトが気になるらしく、洞穴の帰り道からずっとチラチラと見ている。それをナルトに気付かれ、「なんだよお前、じろじろ見てんなよ」「別にお前を見てる訳じゃない」との言い合いからなぜか取っ組み合いの喧嘩になり、皆で引き剥がすのに苦労した。
アスタロトはちょっとやることがあると去っていったが、オビラプトゥールは同じ竜族のクラマに興味津々でしばらく滞在すると勝手に宣言した。
そしてイタチもサスケと同室がいいと言い出し、今は見習いとして使い魔の立場にある者と、仮にも炎の一族の嫡子であるイタチを同室にする訳にはいかないと引き剥がすのに、主にテンゾウが苦労した。
城の家臣も総動員してようやく各々の部屋を調え、居るべき部屋に皆を放り込むと、テンゾウは大賢樹と今後の打ち合わせに中庭へ向かった。
イルカもカカシの部屋で一息つき、未だ人魚のままの尾びれを揺らしながらソファーに座って、テーブルに用意されたお茶を啜る。
しばらく気まずい沈黙が続いたが、それに耐えられなくなったイルカが恐る恐る声をかけた。
「……カカシも飲まないのか?」
するとカカシは首を振り、バーキャビネットから火酒のボトルを取り出すとそのまま煽った。
それを見てイルカは首をすくめる。
「なぁ……怒ってる? よな……」
カカシはもう一口呑むとキャップを閉めてボトルをしまい、イルカに目を向けた。
「怒ってるかって言ったら怒ってるけど、自分の不甲斐なさにもちょっと、ね」
そう言うとソファーのイルカの隣にどすんと座った。
そして前屈みになって深々とため息をつき、足元に目を向けたまま話し出した。
「……イルカのことが心配なんだ。こんなに誰かのことで不安になるのは初めて。イルカが俺のことを思って色々してくれてるのも、未覚醒だったとはいえ一人前の魔物だってことも分かってる。分かってるつもりなんだけど、もしイルカに何かあったらどうしようって……怖くてたまらないんだ」
固く握り合わせたカカシの両手が、力をこめるあまりに白くなっている。
その強さがイルカへの思いを表しているようで、イルカはその手を黙ってじっと見つめた。
不意に、イルカが魔物になると言った時のカカシの拒絶反応を思い出す。あの時は自分も必死で深く考えなかったが、カカシの大切な者を喪う恐怖が思っていた以上に根深いことに、イルカは初めて気が付いた。
――特にカカシを守ろうとする者を喪うことに対する恐怖が。
テンゾウやオビラプトゥール、アスタロトやヒルゼン、ツナデなどカカシを守ろうとしてきた者は多くとも、今まではっきりとそれを口に出す者はいなかったのだろう。
イルカの脳裏にカカシを守って亡くなったという母親の話と、その事実に耐えきれず自ら石化してしまったサクモの姿がよぎる。
カカシはきっと、今でも自分のせいで両親を失ってしまったと思っているのだろう。カカシの両親の思いは尊いが、ある意味では枷となってしまった。カカシは自分のせいでイルカに何かあった時を極端に恐れ、先回りして過剰に守ろうとするようになってしまった。
アスタロトはそれを過保護と表現したが、恐らくカカシの真意も分かっているに違いない。だからこそイルカにもあの言葉を聞かせたのだ。
二人で向かい合い、話し合って歩み寄れるように。
カカシはちゃんと心の内を見せてくれたのだから今度は自分の番だと、イルカは握り合わせたカカシの両手を掴んで引き寄せた。
「あの……さ、俺は大丈夫って言ってるのに矛盾してるかもしれないけど、俺に何かあった時にはカカシが助けてくれるんだろ? そう信じてるから、俺はいつでも大丈夫って言えるんだよ、カカシ」
顔を上げたカカシの緋色の双眸は、驚くほど儚く揺れていた。
こんなにも危なげで寄る辺ない子供のようなカカシを見るのは、イルカは初めてだった。
イルカが魔物になると言った時からか、いや、もっと前からかもしれない。ずっとこの恐怖を抱えていただろうに、それとちゃんと向き合わなかった自分を殴りに行きたいくらいだった。
こんなにも大切にされることを、愛されることを怖がってるカカシに自分の思いは届くのだろうかと、イルカは口を開くのをためらった。
だが思いは言葉にしなければ伝わらない。
イルカは下っ腹にぐっと力を込めてカカシの目を見つめた。
「俺だってカカシに何かあったらって思うと、ほんとに怖いよ。でもな、そうなる前に俺は絶対どうにかすると思うんだ。そうしたいから魔物になったし、まだ頼りない新米の魔物だけどさ、でもな……そういう風にお互い思ってたら、絶対なんとかなると思うんだ。俺はカカシを信じてる。カカシも……俺を信じてくれないかな。カカシが全力で守ろうとしてくれてる、カカシを全力で守りたい俺のことを」
イルカの真っ直ぐな言葉が、力強く輝く黒い瞳が、カカシを射抜く。
不安や恐怖を一人で背負うことはないのだと、二人でいたいなら二人で立ち向かうべきだというイルカの言葉に、カカシは今まで本当の意味ではイルカの言う『二人で一緒に』を理解していなかったことに気付かされた。
不安や恐怖の解消も問題の解決も、全て自らの中で。
何事も一人という単位で考えていたカカシに、イルカは新たな選択肢を示してくれたのだ。
――それはまさに一条の光だった。
カカシはふと、イルカが魔物に生まれ変わる時にイルカの体から天を射し伸びた光を思い出した。
サクモの眠る城の天井を突き抜け、第二十六階層を覆う霧をも晴れ渡らせた、強い光。
スケア、お前の言った通りだったよ
イルカは光だ
カカシの伏せた銀色の睫毛に、透明な雫が伝い零れ落ちる。
それを拭おうと伸ばしたイルカの手を掴むと、カカシは濡れた目のままイルカに口づけた。
柔らかく唇を啄む合間に、イルカを信じてみるよと囁きながら。
自分の気持ちが伝わったことにほっとして、しばらくカカシとの優しい時間を味わっていたイルカは、ふとその手が違う目的で動いていることに気付いた。
愛しげに頬を撫で、肩や背に触れていた手が、いつの間にか胸に回っている。
その手つきは明らかに性的なものを感じさせ、イルカはそこでやっと人魚のような姿をした自分が上半身裸なことに思い至った。
「………カカシ、こんな真っ昼間から、んっ」
つんと尖った胸を弄っていたカカシの指先が動きを止めた。
てっきり咎めようとしたイルカの気持ちを汲んでくれたのかと思ったら、カカシはこの上なく真剣な顔でイルカの胸を凝視している。
「ねぇ……イルカの幻獣化って、なんでこんなやらしいの?」
やらしい、の意味が分からず怪訝な顔を向けると、カカシがじろっとイルカを見上げた。
「大事なイルカの胸が丸見えじゃない。これ、何とかならないの?」
丸見えって、とイルカは思わず絶句してしまった。
水着でも男は上半身裸なのだから、いったい何の問題があるというのか。
だがこの世のあらゆる者がイルカを好きになってしまうという、よく分からない妄想に囚われているカカシのことだ。これくらいならまだましかもしれないと、どう説得したものかとぐるぐる考えていると急にカカシが晴れやかな顔で立ち上がった。
「そうだ、いい物がある! ちょっと待っててね」
そう言うとバルコニーに続く窓を開き、ばさりと背に翼を広げるとどこかへ飛び立ってしまった。
「…………何なんだ、あれ?」
よほど気が急いていたのか、開いたままの窓を呆然と見つめてイルカは呟いた。
それにしても、そんなにやらしいんだろうかとイルカは自分の胸を見下ろした。女の胸とは違い、固くて真っ平らな胸にぽつんぽつんと二つの乳首があるだけの、ごく普通の男の胸だ。正直こんなものに欲情するカカシの気がしれないと思っているくらいだ。
――でもカカシの胸はちょっとやらしいよなぁ。
自分を抱く時の、上気してほのかに桃色に染まるカカシの肌を思い浮かべる。
普段は陶器のように白い肌が色を変え、ほとんどピンクと言ってもいいくらいの乳首がきゅっと収縮して。汗の滴が胸を滑り落ちるところなど、男とは思えないほどの壮絶な色気があるのだ。
いろいろと思い出していると、下半身の中心辺りがぞわぞわとして熱が集まってくる。
そういえば人魚のあれってどうなってるんだ? と自分の鱗に覆われた下半身をまじまじと見ていると、バルコニーの方からばさりと羽音が響いた。
「イルカ、お待たせ」
「うわあっ! おおお俺は何も見てないぞ!」
焦っておかしなことを叫ぶイルカを気にも止めず、カカシは抱えた紙袋から何かを取り出してテーブルに並べ出した。
「ほら見てイルカ! これなら大丈夫でしょ」
カカシが得意げに並べた物は、色とりどりの宝石で綺麗に飾られた貝殻だった。
サザエやハマグリみたいな大きい貝から、アサリや桜貝のような小さい物まで、何種類もの貝がずらりと勢揃いしている。
それらはなぜか二個ずつで、同じ種類の貝が金鎖や紐で繋がれていた。
「えっと、綺麗、だな……?」
これらの何が大丈夫なのかよく分からずイルカは首を傾げたが、この形状はどこかで見たような気もする。
そう、子供の頃に読んだ絵本の、確か……
「でしょ? 城下町に水属性の魔物用の装飾品の店があったの思い出したからね。さすがにマーマン用はなかったからマーメイド用なんだけど、これなんかイルカにすっごく似合うと思うよ」
カカシは金鎖で繋がった桜貝を取り上げると、イルカの胸にしゃらりと当てた。
桜貝はとても小さくて、胸の薄茶色の部分が貝からはみ出てる光景は、卑猥というか何というかもう……。
「こんなん似合うか! ほとんど変態だろうが!」
イルカは桜貝のブラを取り上げると床に叩き付けようとしたが、すんでで思い止まった。
深い赤や蒼の宝石が金鎖と共にあしらわれたそれはとても繊細で、芸術品ともいえるそれを叩き付けたら粉々に壊れてしまう気がしたのだ。
「ええっ、絶対似合うのに」
「隠さなくていいもんを隠したらよけいに卑猥だろ⁉とにかく! 俺はこんなの絶対付けないからな!」
カカシは口を尖らせながら、貝のブラたちを名残惜しげに袋にしまった。
そしてちらりとイルカを見上げると、憤慨して息も荒く上下する胸元にすっと手を伸ばす。
「だってこんな不埒なものが丸見えになってたら、心配になるのも当然でしょ?」
カカシの手がイルカのむき出しになった片胸を覆った。
それこそ不埒な空気を敏感に感じ取ったイルカは、素早く尾びれを動かして泳いで逃げようとしたが。
それを上回るスピードでもう片方の腕を背中に回され、がっしりと抱き寄せられてしまった。
カカシの指が器用に動き、親指で色濃くなった部分をくるりと撫でると、先ほど弄られて過敏になった中央部がさらに色を濃くしてぴんと立つ。そこをこね回し、指先できゅっと挟み潰すと、イルカの口から小さくも甘い声が上がった。
「ほらね、誰かにこんなことされても、イルカは逃げらんないじゃない」
「それ……は、お前が相手だから、だろ……っ」
イルカが乱れる息の中で答えると、カカシは喜びと劣情の入り交じった凄艶な笑みを浮かべた。
「そうなの? そっか、俺が相手だからこんな恥ずかしいこともされちゃうの?」
「ん、ぁ、はぅッ」
カカシの舌先が胸の先端を弄ぶようにちろちろと嬲り、そのまま口に含むときつく吸い上げた。
「っあ、んん……っ」
空いた手で頭の両脇に突き出たヒレを優しく撫でられると、黒みがかった半透明のヒレがふるふると震える。
「もしかしてここも感じるの?」
いい玩具を見付けたと言わんばかりの笑みを浮かべたカカシが、耳のヒレを食んでしゃぶった。
「ぁ、そんなはずない、だろ」
弱々しく抵抗するイルカの尾びれがびちびちと床を叩くと、カカシは下に目を向けた。
「そういえば人魚の生殖器ってどうなってるんだろうね? 見当たらないけど、もっと気持ちよくなったら分かるかな?」
先ほどのイルカと同じ疑問を投げかけられ、イルカはびくりと身体を揺らした。確かに下半身の中心に熱は感じるが、今のところ目立った変化はない。魚の生態なんて詳しくないし、いったいどうなるんだろうという好奇心で生まれた隙を突かれ、イルカはあっという間にベッドに運ばれ押し倒されてしまった。
「いや、ちょっと待てって! こんなんじゃ何もできる訳ないだろ⁉」
「そんなの、やってみなきゃ分からないじゃない」
びちびちと暴れるイルカの下半身を押さえつけ、カカシは鱗と肌の境目に舌を這わせた。
臍の中をうねうねとくすぐり、人なら足の付け根はこの辺りだろうという位置をざらりと舐め回す。
「う、ぁ……くふ、あぁ……」
鱗を舐められるのは新鮮な感覚で、カカシの頭を押しのけているつもりが、いつの間にか熱い息を吐きながら柔らかい髪をかき混ぜていた。
「あれ、ここ……ねぇイルカ、見つけたよ」
下半身の馴染みの感触にぞくりと痺れが走ったイルカが見下ろすと、カカシがにんまりと笑いながら鱗の合間から突き出た性器を握っていた。
ちょうど鱗の隙間にスリットが縦向きに拡がり、普段はそこに収納されていたらしい性器が、固く芯を持つと同時にスリットから飛び出してきたらしい。
「ふぅん、形はおんなじなんだね。味も一緒かな?」
「え、あ……? ひぁんっ」
ぱくぱくと口を開けて物欲しげにひくつく先端の割れ目の小穴に、カカシが舌先をくりゅくりゅとねじ込んだ。
「やあっ、だぇ、それ、あ、ひんっ」
人魚という異形のまま愛撫され、恥ずかしさと混乱の中で腰を跳ねさせたイルカの両手が、カカシの角を掴んでぶるぶると震える。
小穴を抉り嬲っていたカカシの長い舌が、蛇のようにぬるりとひと巻き陰茎に巻き付いた。そしてそのまま頬張ると、イルカの快楽を絞り出すように頭を上下に動かす。
「あ、も、や、カカ……は、ぁう」
高みを目指してひたすら駆け上がるイルカの、魚態の下半身をカカシはしっかりと両足で挟むと、服の上から己の昂りを擦り付けた。
押さえきれずカカシの足先から飛び出した尾びれが、跳ね回ってびちびちとシーツを叩いた。
「~~~~っ、く、う……っ」
あごを上げてのけ反ったイルカの輪郭が不意に歪んだかと思うと、耳のヒレや尾びれ、鱗がすうっと消え。
「イルカ? ……あっ、足が!」
どうやら愉悦の強い刺激で、イルカの幻獣化が解けてしまったようだ。
急に現れた両足に驚いたカカシは思わず口を離してしまい、頬から胸にかけてイルカの放った飛沫が跳ねかかってしまった。
「んぁ……ごめ、……」
半分焦点の合わない目でイルカがぼんやりと謝る。
「ううん、いいよ。ありがとイルカ」
舌舐めずりをして獰猛な笑みを浮かべるカカシに、まだ幻獣化の解けたことに気付いてないイルカは怪訝な顔を向けた。
両足を割り開かれ、さっきまで見当たらなかったはずの後孔を撫でられて初めて自分が人型に戻ったことに気付いたのだが。
時すでに遅く、カカシの指が滑らかに侵入していた。
うつ伏せにされたイルカの背に、カカシがぴたりと張り付き腰を振る。
イルカの両足はカカシの腿に挟まれて揃えた状態で閉じられ、のしかかった体重で全身をベッドに縫い付けられていた。
カカシの熱棒が尻肉を割ってぬぐぬぐと音を立てて出入りするたびに、イルカの陰茎がシーツに擦られる。
本来なら勃ち上がっているはずの陰茎は、合わさった両腿の間に沿うように無理やり下げられていた。イルカがうつ伏せにされた時にちょうど萎えていたため、再び滾りを取り戻した時に、上向きになれないまま固定されてしまったのだ。
「カカ、シ、俺のが潰れそ……ちょっと腰上げ、て」
イルカの懇願にカカシはいったん動きを止めて腰を引き、イルカの足を開かせるとその間から覗くモノに気付いた。
「ああ、ごめんね、ちょっと待って」
その言葉でてっきり腰を上げてくれると思っていたイルカは、うつ伏せのままで自分の両足が大きく扇形に開かれ、その間にカカシが陣取ったことに不審な顔で振り向いた。
「そうじゃなくて、俺のが下向きになったまま……っ、ぅあ!」
不意打ちで熱棒をずぐりと打ち込まれたイルカが悲鳴を上げるが、カカシはお構いなしに腰を動かした。
リズミカルに抉り上げるように出入りするたびに、カカシの陰嚢がイルカの張りつめた陰茎を擦り、陰嚢を捏ね嬲る。そして反対側は相も変わらずシーツに擦り付けられ、今まで経験したことのない快楽にイルカは涙を溢れさせながら嬌声を上げた。
「やめ、それ、やだぁ……っ! あ、ひぁ、あっ」
なんとか必死に腰を上げ、左手を伸ばして陰茎の向きを直そうとするが、カカシはイルカの手を掴み止めてそれを許さなかった。
「……っは、気持ちいい、ね、イルカ……っ」
抽挿のたびに内側からカカシの体液が溢れ出し、ぬめりが二人の性器を伝ってぐちゃぐちゃと婬猥な音を立てる。
「んひ、も、こわれちゃ、ぅんんっ」
「もっと、壊れて……俺だけのイルカ、見せて……っ」
啼きわめいて全身を震わせるイルカに、カカシは容赦なく己の欲望をぶつけた。
二人だけが知れるはずの更なる極みを貪欲に求め、前立腺めがけて浅く抉り、奥深く突き下ろす。イルカの固く閉じた瞼の裏に星が散り、声にならない悲鳴が上がってもカカシは穿ち続けた。
そして再びイルカの意識が戻る頃には、あお向けで揺さぶられていた。
いつしか緩やかになった動きに二人は言葉もなく、ただただ身体を貪り、時折笑みを交わし合う。
――それは互いにいつ果てたのか分からぬまで続き、唐突に終わった。
むき出しの本能を見せ合った二人は、満たされた獣のように笑みを浮かべたまま、しっかりと絡み合って眠りについた。
最初カカシはサクモの城に隔離して保護すると言ったのだが、テンゾウに反対されたのだった。
テンゾウの城の中庭には大賢樹がある。テンゾウの支配下にはあるが、樹齢数万年の大賢樹はその名が示す通り知識に富み、自ら動いて移動することもできる大樹なのだ。またテンゾウも大賢樹も大地のエナジーを利用した封印・結界の呪術に長けているので、いざという時には手助けになるという判断だった。
さらに念には念を入れ、イタチも継続して九尾の監視役として同行することになり、第十五階層への帰路はたいそう賑やかなものになった。
城に到着してから、その賑やかさはさらに増した。
まずナルトの部屋割りでナルトが「イルカ兄ちゃんと一緒がいいってばよ!」と駄々をこねて一悶着あり、イルカの隣の部屋でなんとか決着が付いた。
サスケは同じくらいの年に見えるナルトが気になるらしく、洞穴の帰り道からずっとチラチラと見ている。それをナルトに気付かれ、「なんだよお前、じろじろ見てんなよ」「別にお前を見てる訳じゃない」との言い合いからなぜか取っ組み合いの喧嘩になり、皆で引き剥がすのに苦労した。
アスタロトはちょっとやることがあると去っていったが、オビラプトゥールは同じ竜族のクラマに興味津々でしばらく滞在すると勝手に宣言した。
そしてイタチもサスケと同室がいいと言い出し、今は見習いとして使い魔の立場にある者と、仮にも炎の一族の嫡子であるイタチを同室にする訳にはいかないと引き剥がすのに、主にテンゾウが苦労した。
城の家臣も総動員してようやく各々の部屋を調え、居るべき部屋に皆を放り込むと、テンゾウは大賢樹と今後の打ち合わせに中庭へ向かった。
イルカもカカシの部屋で一息つき、未だ人魚のままの尾びれを揺らしながらソファーに座って、テーブルに用意されたお茶を啜る。
しばらく気まずい沈黙が続いたが、それに耐えられなくなったイルカが恐る恐る声をかけた。
「……カカシも飲まないのか?」
するとカカシは首を振り、バーキャビネットから火酒のボトルを取り出すとそのまま煽った。
それを見てイルカは首をすくめる。
「なぁ……怒ってる? よな……」
カカシはもう一口呑むとキャップを閉めてボトルをしまい、イルカに目を向けた。
「怒ってるかって言ったら怒ってるけど、自分の不甲斐なさにもちょっと、ね」
そう言うとソファーのイルカの隣にどすんと座った。
そして前屈みになって深々とため息をつき、足元に目を向けたまま話し出した。
「……イルカのことが心配なんだ。こんなに誰かのことで不安になるのは初めて。イルカが俺のことを思って色々してくれてるのも、未覚醒だったとはいえ一人前の魔物だってことも分かってる。分かってるつもりなんだけど、もしイルカに何かあったらどうしようって……怖くてたまらないんだ」
固く握り合わせたカカシの両手が、力をこめるあまりに白くなっている。
その強さがイルカへの思いを表しているようで、イルカはその手を黙ってじっと見つめた。
不意に、イルカが魔物になると言った時のカカシの拒絶反応を思い出す。あの時は自分も必死で深く考えなかったが、カカシの大切な者を喪う恐怖が思っていた以上に根深いことに、イルカは初めて気が付いた。
――特にカカシを守ろうとする者を喪うことに対する恐怖が。
テンゾウやオビラプトゥール、アスタロトやヒルゼン、ツナデなどカカシを守ろうとしてきた者は多くとも、今まではっきりとそれを口に出す者はいなかったのだろう。
イルカの脳裏にカカシを守って亡くなったという母親の話と、その事実に耐えきれず自ら石化してしまったサクモの姿がよぎる。
カカシはきっと、今でも自分のせいで両親を失ってしまったと思っているのだろう。カカシの両親の思いは尊いが、ある意味では枷となってしまった。カカシは自分のせいでイルカに何かあった時を極端に恐れ、先回りして過剰に守ろうとするようになってしまった。
アスタロトはそれを過保護と表現したが、恐らくカカシの真意も分かっているに違いない。だからこそイルカにもあの言葉を聞かせたのだ。
二人で向かい合い、話し合って歩み寄れるように。
カカシはちゃんと心の内を見せてくれたのだから今度は自分の番だと、イルカは握り合わせたカカシの両手を掴んで引き寄せた。
「あの……さ、俺は大丈夫って言ってるのに矛盾してるかもしれないけど、俺に何かあった時にはカカシが助けてくれるんだろ? そう信じてるから、俺はいつでも大丈夫って言えるんだよ、カカシ」
顔を上げたカカシの緋色の双眸は、驚くほど儚く揺れていた。
こんなにも危なげで寄る辺ない子供のようなカカシを見るのは、イルカは初めてだった。
イルカが魔物になると言った時からか、いや、もっと前からかもしれない。ずっとこの恐怖を抱えていただろうに、それとちゃんと向き合わなかった自分を殴りに行きたいくらいだった。
こんなにも大切にされることを、愛されることを怖がってるカカシに自分の思いは届くのだろうかと、イルカは口を開くのをためらった。
だが思いは言葉にしなければ伝わらない。
イルカは下っ腹にぐっと力を込めてカカシの目を見つめた。
「俺だってカカシに何かあったらって思うと、ほんとに怖いよ。でもな、そうなる前に俺は絶対どうにかすると思うんだ。そうしたいから魔物になったし、まだ頼りない新米の魔物だけどさ、でもな……そういう風にお互い思ってたら、絶対なんとかなると思うんだ。俺はカカシを信じてる。カカシも……俺を信じてくれないかな。カカシが全力で守ろうとしてくれてる、カカシを全力で守りたい俺のことを」
イルカの真っ直ぐな言葉が、力強く輝く黒い瞳が、カカシを射抜く。
不安や恐怖を一人で背負うことはないのだと、二人でいたいなら二人で立ち向かうべきだというイルカの言葉に、カカシは今まで本当の意味ではイルカの言う『二人で一緒に』を理解していなかったことに気付かされた。
不安や恐怖の解消も問題の解決も、全て自らの中で。
何事も一人という単位で考えていたカカシに、イルカは新たな選択肢を示してくれたのだ。
――それはまさに一条の光だった。
カカシはふと、イルカが魔物に生まれ変わる時にイルカの体から天を射し伸びた光を思い出した。
サクモの眠る城の天井を突き抜け、第二十六階層を覆う霧をも晴れ渡らせた、強い光。
スケア、お前の言った通りだったよ
イルカは光だ
カカシの伏せた銀色の睫毛に、透明な雫が伝い零れ落ちる。
それを拭おうと伸ばしたイルカの手を掴むと、カカシは濡れた目のままイルカに口づけた。
柔らかく唇を啄む合間に、イルカを信じてみるよと囁きながら。
自分の気持ちが伝わったことにほっとして、しばらくカカシとの優しい時間を味わっていたイルカは、ふとその手が違う目的で動いていることに気付いた。
愛しげに頬を撫で、肩や背に触れていた手が、いつの間にか胸に回っている。
その手つきは明らかに性的なものを感じさせ、イルカはそこでやっと人魚のような姿をした自分が上半身裸なことに思い至った。
「………カカシ、こんな真っ昼間から、んっ」
つんと尖った胸を弄っていたカカシの指先が動きを止めた。
てっきり咎めようとしたイルカの気持ちを汲んでくれたのかと思ったら、カカシはこの上なく真剣な顔でイルカの胸を凝視している。
「ねぇ……イルカの幻獣化って、なんでこんなやらしいの?」
やらしい、の意味が分からず怪訝な顔を向けると、カカシがじろっとイルカを見上げた。
「大事なイルカの胸が丸見えじゃない。これ、何とかならないの?」
丸見えって、とイルカは思わず絶句してしまった。
水着でも男は上半身裸なのだから、いったい何の問題があるというのか。
だがこの世のあらゆる者がイルカを好きになってしまうという、よく分からない妄想に囚われているカカシのことだ。これくらいならまだましかもしれないと、どう説得したものかとぐるぐる考えていると急にカカシが晴れやかな顔で立ち上がった。
「そうだ、いい物がある! ちょっと待っててね」
そう言うとバルコニーに続く窓を開き、ばさりと背に翼を広げるとどこかへ飛び立ってしまった。
「…………何なんだ、あれ?」
よほど気が急いていたのか、開いたままの窓を呆然と見つめてイルカは呟いた。
それにしても、そんなにやらしいんだろうかとイルカは自分の胸を見下ろした。女の胸とは違い、固くて真っ平らな胸にぽつんぽつんと二つの乳首があるだけの、ごく普通の男の胸だ。正直こんなものに欲情するカカシの気がしれないと思っているくらいだ。
――でもカカシの胸はちょっとやらしいよなぁ。
自分を抱く時の、上気してほのかに桃色に染まるカカシの肌を思い浮かべる。
普段は陶器のように白い肌が色を変え、ほとんどピンクと言ってもいいくらいの乳首がきゅっと収縮して。汗の滴が胸を滑り落ちるところなど、男とは思えないほどの壮絶な色気があるのだ。
いろいろと思い出していると、下半身の中心辺りがぞわぞわとして熱が集まってくる。
そういえば人魚のあれってどうなってるんだ? と自分の鱗に覆われた下半身をまじまじと見ていると、バルコニーの方からばさりと羽音が響いた。
「イルカ、お待たせ」
「うわあっ! おおお俺は何も見てないぞ!」
焦っておかしなことを叫ぶイルカを気にも止めず、カカシは抱えた紙袋から何かを取り出してテーブルに並べ出した。
「ほら見てイルカ! これなら大丈夫でしょ」
カカシが得意げに並べた物は、色とりどりの宝石で綺麗に飾られた貝殻だった。
サザエやハマグリみたいな大きい貝から、アサリや桜貝のような小さい物まで、何種類もの貝がずらりと勢揃いしている。
それらはなぜか二個ずつで、同じ種類の貝が金鎖や紐で繋がれていた。
「えっと、綺麗、だな……?」
これらの何が大丈夫なのかよく分からずイルカは首を傾げたが、この形状はどこかで見たような気もする。
そう、子供の頃に読んだ絵本の、確か……
「でしょ? 城下町に水属性の魔物用の装飾品の店があったの思い出したからね。さすがにマーマン用はなかったからマーメイド用なんだけど、これなんかイルカにすっごく似合うと思うよ」
カカシは金鎖で繋がった桜貝を取り上げると、イルカの胸にしゃらりと当てた。
桜貝はとても小さくて、胸の薄茶色の部分が貝からはみ出てる光景は、卑猥というか何というかもう……。
「こんなん似合うか! ほとんど変態だろうが!」
イルカは桜貝のブラを取り上げると床に叩き付けようとしたが、すんでで思い止まった。
深い赤や蒼の宝石が金鎖と共にあしらわれたそれはとても繊細で、芸術品ともいえるそれを叩き付けたら粉々に壊れてしまう気がしたのだ。
「ええっ、絶対似合うのに」
「隠さなくていいもんを隠したらよけいに卑猥だろ⁉とにかく! 俺はこんなの絶対付けないからな!」
カカシは口を尖らせながら、貝のブラたちを名残惜しげに袋にしまった。
そしてちらりとイルカを見上げると、憤慨して息も荒く上下する胸元にすっと手を伸ばす。
「だってこんな不埒なものが丸見えになってたら、心配になるのも当然でしょ?」
カカシの手がイルカのむき出しになった片胸を覆った。
それこそ不埒な空気を敏感に感じ取ったイルカは、素早く尾びれを動かして泳いで逃げようとしたが。
それを上回るスピードでもう片方の腕を背中に回され、がっしりと抱き寄せられてしまった。
カカシの指が器用に動き、親指で色濃くなった部分をくるりと撫でると、先ほど弄られて過敏になった中央部がさらに色を濃くしてぴんと立つ。そこをこね回し、指先できゅっと挟み潰すと、イルカの口から小さくも甘い声が上がった。
「ほらね、誰かにこんなことされても、イルカは逃げらんないじゃない」
「それ……は、お前が相手だから、だろ……っ」
イルカが乱れる息の中で答えると、カカシは喜びと劣情の入り交じった凄艶な笑みを浮かべた。
「そうなの? そっか、俺が相手だからこんな恥ずかしいこともされちゃうの?」
「ん、ぁ、はぅッ」
カカシの舌先が胸の先端を弄ぶようにちろちろと嬲り、そのまま口に含むときつく吸い上げた。
「っあ、んん……っ」
空いた手で頭の両脇に突き出たヒレを優しく撫でられると、黒みがかった半透明のヒレがふるふると震える。
「もしかしてここも感じるの?」
いい玩具を見付けたと言わんばかりの笑みを浮かべたカカシが、耳のヒレを食んでしゃぶった。
「ぁ、そんなはずない、だろ」
弱々しく抵抗するイルカの尾びれがびちびちと床を叩くと、カカシは下に目を向けた。
「そういえば人魚の生殖器ってどうなってるんだろうね? 見当たらないけど、もっと気持ちよくなったら分かるかな?」
先ほどのイルカと同じ疑問を投げかけられ、イルカはびくりと身体を揺らした。確かに下半身の中心に熱は感じるが、今のところ目立った変化はない。魚の生態なんて詳しくないし、いったいどうなるんだろうという好奇心で生まれた隙を突かれ、イルカはあっという間にベッドに運ばれ押し倒されてしまった。
「いや、ちょっと待てって! こんなんじゃ何もできる訳ないだろ⁉」
「そんなの、やってみなきゃ分からないじゃない」
びちびちと暴れるイルカの下半身を押さえつけ、カカシは鱗と肌の境目に舌を這わせた。
臍の中をうねうねとくすぐり、人なら足の付け根はこの辺りだろうという位置をざらりと舐め回す。
「う、ぁ……くふ、あぁ……」
鱗を舐められるのは新鮮な感覚で、カカシの頭を押しのけているつもりが、いつの間にか熱い息を吐きながら柔らかい髪をかき混ぜていた。
「あれ、ここ……ねぇイルカ、見つけたよ」
下半身の馴染みの感触にぞくりと痺れが走ったイルカが見下ろすと、カカシがにんまりと笑いながら鱗の合間から突き出た性器を握っていた。
ちょうど鱗の隙間にスリットが縦向きに拡がり、普段はそこに収納されていたらしい性器が、固く芯を持つと同時にスリットから飛び出してきたらしい。
「ふぅん、形はおんなじなんだね。味も一緒かな?」
「え、あ……? ひぁんっ」
ぱくぱくと口を開けて物欲しげにひくつく先端の割れ目の小穴に、カカシが舌先をくりゅくりゅとねじ込んだ。
「やあっ、だぇ、それ、あ、ひんっ」
人魚という異形のまま愛撫され、恥ずかしさと混乱の中で腰を跳ねさせたイルカの両手が、カカシの角を掴んでぶるぶると震える。
小穴を抉り嬲っていたカカシの長い舌が、蛇のようにぬるりとひと巻き陰茎に巻き付いた。そしてそのまま頬張ると、イルカの快楽を絞り出すように頭を上下に動かす。
「あ、も、や、カカ……は、ぁう」
高みを目指してひたすら駆け上がるイルカの、魚態の下半身をカカシはしっかりと両足で挟むと、服の上から己の昂りを擦り付けた。
押さえきれずカカシの足先から飛び出した尾びれが、跳ね回ってびちびちとシーツを叩いた。
「~~~~っ、く、う……っ」
あごを上げてのけ反ったイルカの輪郭が不意に歪んだかと思うと、耳のヒレや尾びれ、鱗がすうっと消え。
「イルカ? ……あっ、足が!」
どうやら愉悦の強い刺激で、イルカの幻獣化が解けてしまったようだ。
急に現れた両足に驚いたカカシは思わず口を離してしまい、頬から胸にかけてイルカの放った飛沫が跳ねかかってしまった。
「んぁ……ごめ、……」
半分焦点の合わない目でイルカがぼんやりと謝る。
「ううん、いいよ。ありがとイルカ」
舌舐めずりをして獰猛な笑みを浮かべるカカシに、まだ幻獣化の解けたことに気付いてないイルカは怪訝な顔を向けた。
両足を割り開かれ、さっきまで見当たらなかったはずの後孔を撫でられて初めて自分が人型に戻ったことに気付いたのだが。
時すでに遅く、カカシの指が滑らかに侵入していた。
うつ伏せにされたイルカの背に、カカシがぴたりと張り付き腰を振る。
イルカの両足はカカシの腿に挟まれて揃えた状態で閉じられ、のしかかった体重で全身をベッドに縫い付けられていた。
カカシの熱棒が尻肉を割ってぬぐぬぐと音を立てて出入りするたびに、イルカの陰茎がシーツに擦られる。
本来なら勃ち上がっているはずの陰茎は、合わさった両腿の間に沿うように無理やり下げられていた。イルカがうつ伏せにされた時にちょうど萎えていたため、再び滾りを取り戻した時に、上向きになれないまま固定されてしまったのだ。
「カカ、シ、俺のが潰れそ……ちょっと腰上げ、て」
イルカの懇願にカカシはいったん動きを止めて腰を引き、イルカの足を開かせるとその間から覗くモノに気付いた。
「ああ、ごめんね、ちょっと待って」
その言葉でてっきり腰を上げてくれると思っていたイルカは、うつ伏せのままで自分の両足が大きく扇形に開かれ、その間にカカシが陣取ったことに不審な顔で振り向いた。
「そうじゃなくて、俺のが下向きになったまま……っ、ぅあ!」
不意打ちで熱棒をずぐりと打ち込まれたイルカが悲鳴を上げるが、カカシはお構いなしに腰を動かした。
リズミカルに抉り上げるように出入りするたびに、カカシの陰嚢がイルカの張りつめた陰茎を擦り、陰嚢を捏ね嬲る。そして反対側は相も変わらずシーツに擦り付けられ、今まで経験したことのない快楽にイルカは涙を溢れさせながら嬌声を上げた。
「やめ、それ、やだぁ……っ! あ、ひぁ、あっ」
なんとか必死に腰を上げ、左手を伸ばして陰茎の向きを直そうとするが、カカシはイルカの手を掴み止めてそれを許さなかった。
「……っは、気持ちいい、ね、イルカ……っ」
抽挿のたびに内側からカカシの体液が溢れ出し、ぬめりが二人の性器を伝ってぐちゃぐちゃと婬猥な音を立てる。
「んひ、も、こわれちゃ、ぅんんっ」
「もっと、壊れて……俺だけのイルカ、見せて……っ」
啼きわめいて全身を震わせるイルカに、カカシは容赦なく己の欲望をぶつけた。
二人だけが知れるはずの更なる極みを貪欲に求め、前立腺めがけて浅く抉り、奥深く突き下ろす。イルカの固く閉じた瞼の裏に星が散り、声にならない悲鳴が上がってもカカシは穿ち続けた。
そして再びイルカの意識が戻る頃には、あお向けで揺さぶられていた。
いつしか緩やかになった動きに二人は言葉もなく、ただただ身体を貪り、時折笑みを交わし合う。
――それは互いにいつ果てたのか分からぬまで続き、唐突に終わった。
むき出しの本能を見せ合った二人は、満たされた獣のように笑みを浮かべたまま、しっかりと絡み合って眠りについた。
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