【Caution!】

全年齢向きもR18もカオス仕様です。
★とキャプションを読んで、くれぐれも自己判断でお願い致します。
★エロし ★★いとエロし! ★★★いとかくいみじうエロし!!
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   俺の嫁の息子は可愛くない



 これは俺だけの秘密なんだが、カカシには唯一可愛くないところがある。
 可愛い時もあるんだが、俺が顔を合わせる時はだいたい可愛くない。綺麗とは言えるかもしれない。格好いいのは確かだ。そしてエロい。ものすごく。
 ――そう。
 カカシのカカシ、夜は逞しい嫁の息子さんだ。



 征服者の顔をしたカカシが、どろりと欲の溶けた笑みを浮かべて俺を見下ろす。
 普段は本当に可愛い可愛い嫁なのに、夜は雄をむき出しにした顔で俺を欲しがり、徹底的に甘やかしながら責め立てるという器用なことをする。
 ゆっくりと瞬きを繰り返す銀の睫毛の奥から覗くのは、愉悦と。
 そして溢れんばかりの俺への愛おしさ。
「かわいい……イルカ、かわいい」
「っふ、ぅ、ぁ……っ」
 肩に担いでた俺の足を曲げ、足首を口元に引き寄せると親指を含む。そして先っぽをぐるりぐるりとねぶり、音を立てて吸うと頭を上下に動かした。
 右目は俺にひたりと向けられたまま。
 俺のちんこをしゃぶる時みたいな動きに、たまらず足指が丸まる。すると軽く口を開けたカカシが、逃がさないとでも言うように白い犬歯を見せ付けながら歯を立てた。
「あ! ……っく、ぅんん」
「気持ちいいんでしょ? イルカの中、きゅうって俺にしがみついてる」
「バカ……ひぁ!」
 言われるまでもなく、勝手に締まった内側がはっきりと伝えてくるのは、カカシの形。
 幾度となく俺の中に迎え入れ、自由気ままに動くのを許してきた愛しいカカシの一部だ。今こそ自由に動いてほしいのに、さっきから突っ込んだまま全然動かないで、俺の乳首やら足やらを虐めて愉しんでる。
 そうだよ、絶対遊んでるだろこれ!
「いい加減動けよっ」
「だって、ねぇ♡ イルカがいっぱい動いてるからいいじゃない」
 しれっと言い返しやがった。
「ぅん……っ、あっ、バカ、足掴んだままのしかかってくるな!」
 大股を開いたままの状態でカカシがぐいっと顔を寄せてきたもんだから、いきなり深いとこを抉られて変な声が出た。
「動いてほしいの?」
 二、三度腰を揺らし、また俺の反応を見て愉しんでる。
「こうやってイルカに喰われるの、だいすき♡」
「……っ、喰ってる、の……カカシ、だろ」
 カカシの片眉が上がる。それからにっこり。まずい。これはいじめっ子カカシのエロスイッチが入った顔だ。
 繋がったままぐるんと体勢を変えられ、変な所を突かれてまた声が出た。
「んぁ!」
「こうすればイルカが好きに動けるでしょ」
 組み伏せられてたはずの俺はカカシの上に乗せられ、跨いだ腿をペチッとはたかれる。
「俺の手綱を握ってよ、旦那さま♡」
 いじわるな笑みを浮かべたカカシが、俺の腰を掴んでまた軽く揺さぶった。
 くそ、分かったよ、動いてやろうじゃねぇか。カカシが参ったって降参するくらいガンガン動いてやる。
 いつも俺より俺の体を知ってる風に好き勝手に振る舞う奔放な嫁に、一矢報いるべく繋がったまま位置を調整する。カカシが俺をよく知ってるように、俺だってカカシのことはよぉく分かってるんだからな。カカシの腹に両手を置くと、ぺろりと舌舐めずりを一つして余裕綽々な顔を見下ろした。
「……煽るのうまいね」
 俺に一ポイント。
 両手を後ろにやってカカシの腿を掴むと、大きく脚を広げて繋がった部分を見せ付ける。
 ごくり、とカカシの喉が鳴った。俺に二ポイント。やったね。
「俺の、この辺まで埋まってるかなぁ」
 カカシが指先で俺の臍下辺りを軽く押しながら、ね?って甘い顔で聞くけど、お前だってそんな余裕ないの分かってるんだからな。餓えた獣みたいな目で俺を見てるじゃねぇか。
 その目付きが、不意打ちで昔のカカシのものと重なる。
 ――カカシも変わったよなぁ。
 不穏なイメージを振り払うように髪をかき上げると腰を上下に大きく動かし、腹の中から響いてくるカカシの質量に、それがもたらす快楽に没頭した。



 俺の十六歳の誕生日をだいぶ過ぎた六月も末の夜遅く、カカシは現れた。
 四年近く任務に出ずっぱりだったのに、突然。
 初夏だというのにマントを羽織って、獣を模した面を着けて。

「イルカ、誕生日おめでとう」

 そう言って奴は俺を抱いた。
 犯したと言ってもいい強引さで、俺の同意も取らず勝手に抱いた。
 もちろん俺だって抵抗した。
 嫌だっていうんじゃなくて、こんな風に抱いたらカカシは後で絶対後悔すると思ったからだ。
 あの時のカカシは俺たちの関係をぶち壊したい、或いはそんなことすら考えられないくらい、どっか壊れてるとしか思えないような異常さだった。
 何よりカカシは面をしたままだった。
 くり抜いた二つの穴から俺を見てるのは、もっと暗い虚ろの穴だった。
 だから俺は翌朝一番に、一通の書類をじっちゃんに預けた。
 あちこち軋む体を押して書き上げた、手書きの婚姻届。俺とカカシの。
 カカシに何があったのか分からないが、このまま会えなくなるんじゃないかという確信があったから、じっちゃんに渡してもらうようお願いしたんだ。あの後また消えてしまったカカシに。
 それから数ヶ月後の夜、丁寧に折り畳んだ婚姻届を手にカカシが現れた。無言で差し出されたそれは、くしゃくしゃになったのを綺麗に伸ばして畳まれた痕跡があって。
「……俺を赦してくれるの」
 ぽつりと落ちた言葉は震えていて。
「それにカカシが書いてくれたら許すよ。もう夫婦だからな。でも謝ってからだ」
 カカシはぼろぼろ泣きながら《嫁》の欄に自分の名前を記入して、それからごめんなさいと呟いて婚姻届を燃やそうとした。
 その時の俺は人生最速の素早さだった。もちろんカカシがぼろ泣きしてたのもあるけど、それでも物凄い早さで婚姻届を取り上げた。
「俺の嫁になるのが、燃やすくらい嫌なのか?」
「違うよ! ……だって俺、イルカを傷付けた。お嫁さんになる資格なんてないでしょ」
「いいか、俺はあれくらいで傷付くようなやわな男じゃない。それにどう見てもカカシの方が傷付いてるだろ。あの時だってお前、ずっと泣いてたぞ。気付かなかったのか?」
 面の穴の奥で、獣はぼろぼろ泣いていた。
 虚ろな穴から溢れる涙が、僅かに覗く銀色の睫毛に引っ掛かってぼろりと落ちる。それがあまりに綺麗で、俺はヤられてる真っ最中だってのにその睫毛に見とれてた。
 あの時カカシが単純にヤることに夢中だったら、俺はこいつと幼馴染みの縁を切ったはずだ。
 泣いてたから、その涙をくっつけた睫毛が綺麗だったから、カカシとの結婚を決意したんだ。



 その獣は今でもカカシの中にいる。
 鋭い爪をふわふわに収め、尖った牙を綺麗でスケベな唇に隠して。
 俺はその獣ごと可愛いと思ってる。俺だけの可愛い可愛い獣。今は俺を貪ることだけに夢中な、やらしくて強い獣だ。
 このどうにも溢れる想いを伝えたくて、そのまま上下に腰を動かすと、俺のちんこが変則的なリズムでカカシの腹を叩く。

 びたっぺち びたたっびたっ ぺちぺちびたっびたんっ♡

 するとカカシがふわりと笑った。
 そしてまた景色がぐるんと引っくり返り、嬉しくてたまらないって顔の向こうに煤けた天井が見える。
 これを使うのは久しぶりだけど、カカシもちゃんと覚えててくれたんだな。
 俺の発明した究極の伝達方法『モールスちんこ』。
 ちんこにちょっとだけチャクラを通して、俺がカカシに乗っかって動いてる時に、正確にメッセージを伝えるようカカシの腹を叩くのだ。さっきのは『カカシ 可愛い 愛してる♡』。これを思い付いた俺スゲェ。天才。♡の変換符号はないけど、まぁ、心意気だな!
「イルカ、俺のも解読して♡」
 ちゅっと音を立ててキスしたカカシが、一旦腰を引いてから浅く突き入れてきた。
 これは……カカシのオリジナル『モールスピストン』!
 えっと、何なに?

 ずぶずぶずんっ 「あ、う゛」(好き好き大好き)
 ぐぶぐりゅ 「んンっ」(旦那さま)
 ずぐずりゅう ごりゅ×5 「あ、あ、ん、ぁ、あ゛」(あと五回したい)
「ご、五回……⁉ それはら゛め゛ぇええっ!」

 その後の猛烈なピストン攻撃に耐えかね、俺の頭はモールスピストンの解読作業を放棄した。本当に五回ヤるのは阻止したが、上忍の体力つらいマジで。
「イルカったら、ほんとにエッチなんだから。ふふ、俺の可愛い旦那さま♡」
 ご満悦で俺の頬を突いてるカカシに、はぁぁぁと深いため息が出る。俺の嫁の息子は可愛くない。本当に可愛くない。意地悪で傍若無人で、俺を好き放題振り回すわがままっ子だ。
 でもな、嫁はいついかなる時でも可愛い。その息子だって嫁の一部なんだから、やっぱり可愛いんだよな。
 今は凶悪ななりを潜め、カカシのふかふかきんたまくらで生意気な息子らしくぐてっと寝っ転がってるところを、ぴんと弾いてからちゅっとしてやった。