そういや今日ヤマトのハピバデーだったわ。
知ってたけど言われるまで忘れてたよ。
思い出させてくれてありがとうございます(*´∀`)ノシ
いつもいじめてるけど、キミのドS魂をくすぐる不憫さが大好きなんだ。
オメデト黒猫ちゃん(ФωФ)ニャー♪
せっかくうちのサイトで迎える初のお誕生日様だから、SSの一つでも書いてみるか。
今思い付いた一発書きのやっつけ仕様だけどいいよね!
一番不憫な木の葉シリーズのテンゾウでいいよね!
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「テンゾウさ~~ん」
珍しく里内で僕の名を呼ぶ声がするので振り返ったら、やっぱりイルカ先生だった。
僕に手を振る反対側の手には、紙袋を提げている。
こんな朝から買い物でも行ったんだろうか。
「おはようございます!カカシさんが、テンゾウさんなら今朝はこの辺を通るって言ってたから…間に合って良かった」
確かに今日は暗部待機所に行く予定だったけど、この抜け道を使う事を先輩が知ってたとは。
さすがというか、ホントに油断ならない人だ。
「おはようございます、イルカ先生。間に合って良かったとは?先輩から何か伝言ですか?」
「やだなぁ、今日はテンゾウさんのお誕生日なんでしょう?おめでとうございます!これ、俺が焼いたんですけど、よかったらどうぞ!」
……え。お誕生日。僕の。
あまりにも耳慣れない単語で一瞬フリーズしてしまったが、イルカ先生は紙袋をぐいっと押し付けると、「それじゃ俺これからアカデミーなんで、すみません!おめでとうございました~!」と去ってった。
一陣の風のように現れて消えたイルカ先生をぼんやり眺めていたが、我に返って紙袋の中身を見てみる。
そういえば、俺が焼いたって言ってたっけ。
正方形の箱には、グリーンのサテンのリボン。
柄にもなくドキドキして開けてみると……
中には殻付きの胡桃が、みっちりと詰まっていた。
いや胡桃は好物だけど……焼いた?これを?
と、端に差し込まれたメモに気付いたので、開いてみる。
『イルカ先生の手作りの胡桃ケーキなんてお前には絶対にあげないよ。しっとりとして甘さ控えめでとても美味かったと言っておけ。おめでと』
…………………先輩。
僕はガックリとその場にしゃがみこんでしまった。
まぁ、でもそうだよね。
イルカ先生の手作りの物が人手に渡るのを、先生に関してはお猪口の裏より器の小さい先輩が黙って見てる訳がない。
おおかた夜中にこっそり起き出して、ケーキと胡桃をすり替えておいたんだろうけど。
でも先輩、ケーキ食べたんだ…甘いものは苦手なのに。
暗がりの中でひっそり、苦手なケーキをひたすら詰め込む先輩。
しかもイルカ先生の作った物を棄てるなんて絶対できないだろうから、全部一気に食べきったのだろう。
それを想像すると、なんだか笑いがこみ上げてくる。
しかもこの悪行が先生にバレないように、ちゃんと感想まで書いてくれて。
ダメだ、すごく笑える。
あの先輩がこんな子供じみた真似をするなんて。
僕は口を手で覆って、爆発しそうな笑いを押し込めた。
すると体が揺れて、箱の中から胡桃がバラバラと転がり落ちてしまい、とうとう笑いの堤防が決壊してしまった。
僕はきっとこの日を忘れないだろう。
人通りのない朝の路地裏で、未だ収まらない笑いでニヤニヤしながら胡桃を拾い集めた、今日の事を。
誕生日って、こういう気持ちになる日の事だったんだ。
…どこかくすぐったいような、ほんの少し胸がぎゅっとなるような。
とりあえず今度会ったらお礼を言わなくては。
「胡桃のケーキもありがとうございました。しっとりとして甘さ控えめでとても美味かったです」
って。
それは必ず先輩も一緒の時にしよう。
きっとバレないかどうか、イルカ先生の後ろでそわそわしてる先輩が見られるだろうから。
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Happy Birthday テンゾウ!!
返信不要の名乗らず去ってった奥ゆかしい貴女様も、優しく可愛らしく嬉しいコメントありがとうございました!
私も超
愛してます♪ヽ(´▽`)/
そしてビバ★変態!
それではボンレス公さんと名も無き貴女様に、変態DNAを込めてお返事ですよ~♪
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